もっと知りたい再生医療

About Regenerative Medicine

再生医療のリーディングカンパニーを目指す当社の心臓部分にあたるのが、本社内にあります細胞培養加工施設(CPC)です。ここでは、改めてセルバンクが行っている取り組みを、CPCの責任者がご紹介します。

バイオサイエンス部 部長 矢島琢己

バイオサイエンス部 部長
矢島琢己

セルバンクでは、CPCの責任者として、新しい細胞の製品化や新技術の開発、既存の培養方法の改良・生産管理などに取り組んでいる。

「再生医療のことなら何でもお答えしますよ!」

Q.そもそも、肌の再生医療ってどんなもの?

A.培養した自分の細胞を移植して肌を再生する治療法です。

肌の再生医療(肌細胞補充療法)とは、自分の肌の細胞を約10,000倍に培養して、シワやたるみなど老化の気になる部分に移植する治療法です。私たちの肌細胞は、真皮と呼ばれる皮膚の奥にあり、肌の弾力に不可欠なヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどを生成して、肌の状態を維持しています。

しかし、そんな肌細胞も20歳を超えると急激に減少し、50歳を過ぎる頃には20歳の頃の3分の1ほどに減ってしまいます。年齢とともにシワやたるみができるのは、そのためです。そんな加齢肌を改善するのが、肌の再生医療です。顔に比べて紫外線などのダメージを受けにくい耳の裏の皮膚を採取・培養後、再び自分の肌に移植すると、コラーゲンやヒアルロン酸が移植した細胞から放出され、少しずつ蓄積し、やがて目に見える形となって肌にハリが甦るのです。

Q.肌の再生医療の
メリットって?

A.自分の細胞を利用するので仕上がりが自然。
高い安全性がメリットの一つです。

メリットの第一は、何といっても自分の肌細胞を利用するので、人体に自然な形で肌質を改善できることです。美容整形ならメスで切ったり、体内に糸を入れたり、人工的な要素を加えて美容効果を高めるのがほとんどですが、肌の再生医療では自分の肌細胞を培養して自分の肌に戻すだけ。薬品や人工物を一切使わないので仕上がりが自然で、安全性がとても高いのです。もちろん、医療行為ですからデメリットもないわけではありません。肌の再生医療の場合、培養に約1ヶ月かかることがそれにあたるでしょう。また移植後は、3ヶ月後くらいから徐々にコラーゲンなどを分泌して強度を高め、半年ほどかけて弾力のある皮膚に生まれ変わるので、即効性はほかの美容療法にはおよびません。ただし、一過性ではなく根本治療だということが、ほかとの大きな違いです。

Q.どんなところで 細胞を培養するの?

A.本社内にある(CPC)で細胞の培養・保管を行っています。

セルバンク本社内には、CPCと呼ばれる細胞培養センターがあり、その中で全国の提携クリニックなどから持ち込まれた患者様の肌細胞の培養と保管を行っています。肌の再生医療を行うには、細胞を操作・調製するためのCPCが不可欠で、セルバンクは厚労省の認可を受けた専門の事業者(特定細胞加工物製造事業者)として、このセンターを運営しています。

ちなみに、CPCは24時間稼働の無菌室。徹底した運営管理で衛生管理対策を行っているんです。例えば、細胞培養担当者が作業室に入るには、エントランスで手洗いを済ませた後、前室(第一更衣室)で一次更衣をし、さらに清浄度の高い着衣室(第二更衣室)で着替えを行ってから、またさらに清浄度の高い部屋を通って細胞の調製を行う細胞調製室に入る、といった具合です。言葉だけだとわかりづらいですよね。

当社は、再生医療を希望すれば誰もが受けられる医療として復旧させるために、再生医療の導入に関わる我々が持つ知識や経験を多くの医療機関に対して提供し、トータルでサポートする再生医療支援事業にも尽力しています。実際に2020年は14件の医療機関が新たに治療を開始することができました。