概要
脂肪由来幹細胞を使うと
脂肪の生着率が高くなります。
脂肪由来幹細胞とは何か。その問いにお答えするために、まずは幹細胞について説明をさせて頂きます。幹細胞とは、細胞分裂の際に自身を複製する「自己複製能」と、自身とは異なる様々な細胞に変化する能力である「多分化能」を併せ持つ細胞のことを指します。専門用語でいうと非対称性細胞分裂といいます。逆に、非対称性細胞分裂を行う細胞は全て幹細胞です。私たちの体を構成している各組織にこの幹細胞は存在しており、脂肪や骨、筋肉などを構成する細胞をそれぞれの組織で生み出す役割を果たしています。この特性を利用した再生医療が近年急速に発展しており、幹細胞に関する様々な知見が得られています。
幹細胞の中でも脂肪の中に存在するタイプのものが脂肪由来幹細胞と呼ばれています。ここではこの脂肪由来幹細胞のあれこれから治療方法までをご説明いたします。