従来の脂肪注入との違い

Difference

従来の脂肪注入術

吸引した脂肪をそのまま注入

吸引した脂肪をそのまま注入
  • コンデンスリッチ(CRF)
  • ピュアグラフト

脂肪注入は、ご自身の太ももなどから吸引した脂肪をバストや顔のへこみへ注入することで、ふっくらとしたボリュームを与える治療です。

皮下脂肪の多い場所、腹部や太もも、二の腕などから脂肪を吸引して使用します。多くの場合は、遠心分離や専用フィルターで脂肪内の不純物を取り除いて使用します。

デメリット

  • ・脂肪注入の生着率はおよそ15〜20%
  • ・注入した脂肪が壊死、石灰化してしまうことで、しこりが発生する場合がある。
  • ・せっかく治療しても、効果が持続しないことがある。

脂肪由来幹細胞を使用した
治療の種類

Type 1

非培養

幹細胞を混ぜる治療

脂肪幹細胞を混合する脂肪増大術

  • セリューション
  • CAL

一般的に豊胸などの治療で導入されているのはこの治療法になります。
混ぜるために必要な幹細胞をご自身の脂肪から抽出するため、多くの脂肪吸引が必要になります。

そのため、やせ型の人には治療が難しかったり、治療時間も長くなるため患者様の負担も大きくなってしまうことがデメリットになります。

幹細胞の培養
なし
治療回数
1回
幹細胞の増加量
使用する脂肪量
多い
手術時間
4~5時間

非培養幹細胞治療の特徴

  • ・吸引する脂肪の量が多い
  • ・やせ型の方には不向き
  • ・幹細胞の量は少ない
  • ・脂肪採取~治療は1回で完了

脂肪内の幹細胞の変化

幹細胞がある場合

幹細胞を混合する脂肪増大術の流れ

吸引した脂肪から幹細胞を抽出、注入用脂肪と混合することで幹細胞の増えた注入用脂肪を注入します。。

Type 2

培養

幹細胞を増やす治療

脂肪再生医療

採取した少量の脂肪から脂肪由来幹細胞を培養できるため、付加する幹細胞の量が非常に多いことが特徴の治療法です。

採取する脂肪が少量になることで、体への負担の軽減できること、脂肪が足りずに治療が難しかった痩せ型の方でも治療を受けることが可能です。治療を行う前に脂肪を採取・培養するため、採取日と治療日2回の来院が必要になります。

幹細胞の培養
あり
治療回数
2~3回
幹細胞の増加量
◎(約1000倍)
使用する脂肪量
少ない
手術時間
1.5~2時間

脂肪再生医療の特徴

  • ・脂肪吸引の負担が少ない
  • ・少量の脂肪でも治療ができる
  • ・やせ型の方でも治療可能
  • ・幹細胞の量が非常に多い
  • ・2回、脂肪を採取する必要がある
    (幹細胞を培養して増やすための脂肪を採取)

脂肪内の幹細胞の変化

幹細胞がある場合

脂肪再生医療の治療の流れ

少量の脂肪を採取し、細胞培養センターで幹細胞を約1,000倍に培養して増やします。注入するための脂肪を吸引し、培養した幹細胞と混合することで、幹細胞密度の非常に高い脂肪を注入できます。