【ペットの皮膚炎や肝胆膵疾患に悩む飼い主に朗報】ペットにもメスを入れない「再生医療」に期待の声~過去にペットが病気にかかった1000名への調査~

あらゆる細胞に対応可能な敷地面積約732㎡の大規模な細胞加工施設を保有し、日本の再生医療のリーディングカンパニーである株式会社セルバンク(本社:東京都中央区、代表取締役:北條 元治)は、過去にペットが病気にかかったことのある飼い主1000名に対し、「ペットの健康に関する実態調査に関するアンケート」を実施しましたので、お知らせいたします。

ペットの健康に関する実態調査
トピック01:
病気の多くは「皮膚炎」その他回答で「肝胆膵疾患」「泌尿器疾患」なども
トピック02:
75.4%が再生医療を利用してみたいと回答
トピック03:
61.6%が細胞保管を利用してみたいと回答

調査概要

調査概要
「ペットの健康に関する実態調査」
調査方法
インターネット調査
調査期間
ペットの健康に関する実態調査
有効回答
ペットの健康に関する実態調査に関するアンケート

ペットの大半は「犬」、「猫」で83.5%

「Q1. 飼っているペットの種類を教えてください。」(n=1000)と質問したところ、「犬」51.5%、「猫」32%、「鳥」4.1%、「うさぎ」2.9%、「齧歯類(げっしるい)」2.4%、「は虫類」0.7%、「両生類」0.8%、「その他」5.6%という回答になりました。

※その他回答:金魚、めだか、鯉、ハムスター、フェレット、ハリネズミ、昆虫など

ペットの大半は「犬」、「猫」で83.5%

約4割が10年以上の飼育でペットの高齢化も

「Q2. Q1で回答したペットは何年飼ってますか。」(n=1000)と質問したところ、「1年未満」4.6%、「1年以上 2年未満」7.1%、「2年以上 3年未満」7.3%、「3年以上 4年未満」7.9%、「4年以上5年未満」6.4%、「5年以上 6年未満」6.8%、「6年以上 7年未満」5.5%、「7年以上 8年未満」5.1%、「8年以上 9年未満」4.1%、「9年以上10年未満」5.9%、「10年以上 12年未満」10.2%、「12年以上15年未満」14%、「15年以上」15.1%という回答になりました。

約4割が10年以上の飼育でペットの高齢化も

年間でかける費用は5万円前後が多く、10万円以上かける層もあり

「Q3. ペットに年間どのくらいお金をかけていますか。」(n=1000)と質問したところ、「1万円未満」10.4%、「1万円以上 3万円未満」16.5%、「3万円以上 5万円未満」20.1%、「5万円以上 8万円未満」12.6%、「8万円以上 10万円未満」11.5%、「10万円以上 20万円未満」16.5%、「20万円以上 30万円未満」6.4%、「30万円以上 50万円未満」3.6%、「50万円以上 100万円未満」1.3%、「100万円以上」1.1%という回答になりました。

年間でかける費用は5万円前後が多く、10万円以上かける層もあり

病気の多くは「皮膚炎」その他回答で「肝胆膵疾患」「泌尿器疾患」なども

「Q4. ペットが過去にどのような病気にかかりましたか。(複数回答)」(n=1000)と質問したところ、「腫瘍」10%、「歯周病」16.2%、「骨折」6.9%、「脱臼」5.7%、「皮膚炎」27.6%、「胃腸炎」14.8%、「結膜炎」6.4%、「心臓病」5.3%、「椎間板ヘルニア」5.7%、「その他」32.8%という回答になりました。

※その他回答:アトピー、アレルギー、かぜ、がん、クッシング、ストルバイト、そのうえん、ダニ、てんかん、てんぷく病、パテラ、尿結石、下痢、外耳炎、寄生虫、感染症、肝臓、腎不全、肝不全、関節炎、関節痛、目病、筋肉炎、誤飲、子宮の炎症、子宮蓄膿症、腎臓疾患、腎臓病、腎不全、前立せん肥大、脱腸、猫ヘルペス、肺炎、白点病、白内障、膀胱炎など

病気の多くは「皮膚炎」その他回答で「肝胆膵疾患」「泌尿器疾患」なども

1万円未満が多く、6割は5万以内に収まっている

「Q5. ペットが病気にかかったとき、どのくらいの費用がかかりましたか。」(n=1000)と質問したところ、「1万円未満」25.3%、「1万円以上 3万円未満」23.4%、「3万円以上 5万円未満」16.4%、「5万円以上 8万円未満」10%、「8万円以上 10万円未満」8.3%、「10万円以上 20万円未満」8.1%、「20万円以上 30万円未満」3.9%、「30万円以上 50万円未満」2.4%、「50万円以上 100万円未満」1%、「100万円以上」1.2%という回答になりました。

1万円未満が多く、6割は5万以内に収まっている

約3割が手術を伴う病気にかかった経験

「Q6:ペットが手術を伴う病気にかかったことはありますか。」(n=1000)と質問したところ、「ある」28.4%、「ない」71.6%という回答になりました。

約3割が手術を伴う病気にかかった経験

75.4%が再生医療を利用してみたいと回答

「Q7:細胞を利用して病気を治療(再生医療)する研究が進んでいます。ペットが病気になった時に自分(ペット)の細胞を使って、メスを入れることなく治療ができる医療があるなら利用してみたいですか。」(n=1000)と質問したところ、「非常に思う」32.7%、「やや思う」42.7%、「あまり思わない」18.4%、「全く思わない」5.4%、「すでに利用している」0.8%という回答になりました。

75.4%が再生医療を利用してみたいと回答

75.4%が再生医療を利用してみたいと回答

「Q8:ペットの将来の治療(再生医療)ために、細胞を保管できるサービスがあったら利用してみたいですか。」(n=1000)と質問したところ、「非常に思う」21.5%、「やや思う」40.1%、「あまり思わない」29.7%、「全く思わない」8.4%、「すでに利用している」0.3%という回答になりました。

75.4%が再生医療を利用してみたいと回答

67.5%が再生医療を詳しく知りたいと回答

「Q9:細胞を利用して病気を治す、再生医療について詳しく知りたいと思いますか。」(n=1000)と質問したところ、「思う」67.5%、「思わない」32.5%という回答になりました。

67.5%が再生医療を詳しく知りたいと回答

「皮膚病」や「加齢に伴う疾患」など、切実な悩みも

「Q10:ペットの病気について現在悩み事がありましたら自由にご回答ください。(自由回答)」(n=1000)と聞いたところ、「犬が皮膚病で毛が生えてこない」、「加齢による足腰の衰え」など285件の貴重な回答が得られました。

自由回答・一部抜粋

  • ・8歳を超えて今後、通院することが、多くなることが想定されます。
  • ・シニア犬になってきたので、大廟して手術になったら体力が持つのか心配
  • ・フレンチブルドッグ で皮膚が弱いので一生付き合わなければならないこと、費用ではなく痒そうでかわいそうなこと
  • ・加齢とともに腎臓のケアに最大限気を配っている
  • ・加齢による足腰の衰え
  • ・気づきにくいのが悩みです
  • ・原因が究明できないことが多い
  • ・高齢で胃腸の働きが悪くなったり、体調を崩しやすい

まとめ

今回、事前調査で過去にペットが病気にかかったことのある飼い主1000名に対し、「ペットの健康に関する実態調査に関するアンケート」を実施しました。事前調査では、1万人へのアンケートを行いました。その結果、27.5%(2750回答)はペットを飼っており、そのうちの61.89%(1702回答)が何らかの病気にかかったことがある飼い主です。

ペット市場において、犬猫が占める割合は多く、犬猫に限定した場合(クロス集計)83.5%が何らかの病気にかかっていました。犬猫は寿命も長く、約40%は10年以上生きており、Q4やQ10の自由回答を見ても将来の不安や、何らかしらの疾患を抱えてるペットが多く見受けられました。特に犬猫は「皮膚炎」などの皮膚の病気にかかることが多いようです。皮膚炎に続いて、歯周病、胃腸炎などが多くの割合を占め、その他回答では腎臓病などの「肝胆膵疾患」や膀胱炎などの「泌尿器疾患」、結膜炎などの「眼科疾患」などの病気も多くみられました。
ペットへ年間にかける費用は5万円前後が多く、一方で10万円以上かける層もありました。クロス集計の結果、年収が高い人のほうがペットにかける費用も多いようです。また、ペットが病気にかかったときの治療費は、1万円未満が多く、6割は5万以内に収まっている状況で、比較的高額になるケースが多いようです。
再生医療に興味のある層は、犬猫をかっている人で約80%(クロス集計)が再生医療を利用してみたいと回答し、同時に細胞を保管したいとポジティブな回答が得られました。
自由回答欄で得られた回答の中に、「ペットは言葉を発しないのでどのような病気にかかっているかわからない」など、言葉で状況を伝えられない動物に対して、病気にかかる前の予防治療として、再生医療を導入する機会が見込まれます。

本調査では、過去にペットが何らかの病気にかかったことがある飼い主に対して、ペットの健康に関する意識調査を行いました。ペットを10年以上飼っており、高齢化している飼い主の悩みは、費用がかかること以前に、老化に伴う病気が慢性的に起きていることや病気にかかっても気づきにくいことが挙げられます。
老化によって生じる病気に対して、予防や治療方法として「再生医療」への期待は、犬猫の飼い主の83.5%と非常に多くの声が集まりました。ペットへの再生医療は、幹細胞療法や脂肪幹細胞療法、多血小板血漿療法などの治療方法をすでに実施している動物病院も全国に存在しています。
セルバンクは、年々増え続ける犬や猫のペット飼育頭数と、ペットが高齢化し病気を抱える問題に対して、「再生医療」という治療方法の一つを提案し、治療が受けられる動物病院が増えていくことで、人と動物が共生できる社会を作っていくことに貢献できると考えます。

株式会社セルバンク 代表取締役 北條 元治からのコメント

我々は、ヒトに対する再生医療支援会社ですが、ペットに対する再生医療の相談を受けることも、ニーズもあることも知っていました。今回、このような社会趨勢の元で調査を行いましたが、改めてペットは家族と一員、再生医療などの高度な医療を施してあげたいという根強いニーズがあるのも確認できました。我々はヒトに対する再生医療のパイオニアであり、そのノウハウを蓄積してきました。今すぐではないものの、将来は我々が培ったノウハウがペット医療に貢献できる日も来るものと考えています。

株式会社セルバンク 代表取締役 北條 元治

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