53.3%のシニア女性は、「再生医療が美容面で活用出来ること」を知らない事実、「コストがかかりそう」「新しい医療で効果や安全性が不安」などネガティブなイメージ多数~美容でのエイジングケア経験のある40代・50代女性105名対象、「再生医療のイメージ」に関する調査を実施~
あらゆる細胞に対応可能な敷地面積約732㎡の大規模な細胞加工施設を保有する、株式会社セルバンク(本社:東京都中央区、代表取締役:北條 元治)は、美容でのエイジングケア経験のある40~50代女性105名に対し、「シニア女性の再生医療イメージ」に関する調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
- シニア女性の再生医療イメージに関する調査
- トピック01:
再生医療に対して感じるポジティブなイメージ、「最先端の技術の治療」が60.0% - トピック02:
再生医療に対して感じるネガティブなイメージ、「コストがかかる」が74.3% - トピック03:
再生医療が「美容面でも活用されている」ことを知っているシニア女性は46.7%
調査概要
- 調査概要
- 「シニア女性の再生医療イメージ」に関する調査
- 調査方法
- インターネット調査
- 調査期間
- 2021年11月16日~同年11月18日
- 有効回答
- 美容でのエイジングケア経験のある40~50代女性105名
再生医療を用いる場合のイメージ、「臓器や組織の修復といった移植医療」が61%
「Q1.あなたにとって、再生医療はどのような場合に用いられているイメージがありますか。(複数回答)」(n=105)と質問したところ、「臓器や組織の修復といった移植医療」が61.0%、「肌の美容治療」が49.5%という回答になりました。
- ・臓器や組織の修復といった移植医療:61.0%
- ・肌の美容治療:49.5%
- ・スポーツにおける怪我の治療:36.2%
- ・細胞を用いた薬の効果や副作用の検証:30.5%
- ・歯の治療:26.7%
- ・加齢による身体障害への治療:17.1%
- ・豊胸などの美容治療:15.2%
- ・その他:1.0%
- ・特にイメージはない:11.4%
「痛みが和らぐ健康面の再生医療」や「高度な怪我の治療」で用いるイメージも
「Q1で「特にイメージはない」以外を回答した方にお聞きします。他に再生医療が使われる場合についてのイメージがあれば、教えてください。(自由回答)」(n=93)と質問したところ、「痛みが和らぐ健康面の再生医療」「高度な怪我の治療」など46の回答を得ることができました。
自由回答・一部抜粋
- ・44歳:痛みが和らぐ健康面の再生医療。
- ・44歳:高度な怪我の治療。
- ・43歳:自分の血液や細胞の良いところを自分の体に戻す。
- ・46歳:手術痕を消す。
- ・49歳:しわ取り。
- ・45歳:重病に罹患した人が行う印象。
- ・53歳:IPS細胞。
- ・41歳:根本から改善。
- ・50歳:乳ガンなどの再建。
- ・44歳:自分の体の組織を培養して活かす。
- ・56歳:筋ジストロフィーなどの治療に役立つ。
再生医療に対するポジティブなイメージ、「最先端の技術の治療」が60.0%
「Q3.あなたが再生医療に対して感じる、ポジティブなイメージを教えてください。(複数回答)」(n=105)と質問したところ、「最先端の技術の治療」が60.0%、「今まで治療が難しい疾患を治療できる」が52.4%という回答になりました。
- ・最先端の技術の治療:60.0%
- ・今まで治療が難しい疾患を治療できる:52.4%
- ・治療の選択肢が増える:47.6%
- ・若返り・アンチエイジングできそう:44.8%
- ・根本から治療することができる:29.5%
- ・流行に乗っている:4.8%
- ・その他:1.0%
- ・特にない:9.5%
「自分のものを使うから副作用がなさそう」や「色んな体の部位が再建できる」というポジティブなイメージも
「Q3で「特にない」以外を回答した方にお聞きします。他に再生医療に対して感じるポジティブなイメージがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=95)と質問したところ、「自分のものを使うから副作用がなさそう」「色んな体の部位が再建できる」など40の回答を得ることができました。
自由回答・一部抜粋
- ・44歳:自分のものを使うから副作用がなさそう。
- ・40歳:色んな体の部位が再建できる。
- ・56歳:難病で苦しんでいる人の希望になる。
- ・49歳:諦めていた治療もできそう。
- ・43歳:医療の挑戦。
再生医療に対するネガティブなイメージ、「コストがかかる」が74.3%
「Q5.あなたが再生医療に対して感じる、ネガティブなイメージを教えてください。(複数回答)」(n=105)と質問したところ、「コストがかかる」が74.3%、「まだ新しい医療なので効果や安全性に不安がある」が58.1%という回答になりました。
- ・コストがかかる:74.3%
- ・まだ新しい医療なので効果や安全性に不安がある:58.1%
- ・扱っている病院・クリニックが限られている:49.5%
- ・理解が難しい:14.3%
- ・その他:1.0%
- ・特にない:7.6%
「腕の良い医師でないと難しいイメージ」や「保険診療が適応しない」というネガティブなイメージも
「Q6.Q5で「特にない」以外を回答した方にお聞きします。他に再生医療に対して感じるネガティブなイメージがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=97)と質問したところ、「腕の良い医師でないと難しいイメージ」「保険診療が適応しない」など43の回答を得ることができました。
自由回答・一部抜粋
- ・50歳:腕の良い医師でないと難しいイメージ。
- ・59歳:保険診療が適応しない。
- ・56歳:整形のイメージがある。
- ・50歳:高額で術後の反応が怖い。
- ・44歳:保険外で治療費が高い。
- ・47歳:思ったより良くならない場合や、副作用がありそう。
- ・45歳:時間がかかりそう。
- ・41歳:よくわからないので不安。
- ・56歳:治療が難しくコストが高い。
- ・56歳:まだ信頼しきれない。
シニア女性が現在エイジングケアで行っていること、「自分の年代に応じた化粧品の選択」が61.0%で最多
「Q7.あなたが現在エイジングケアで行っていることを教えてください。(複数回答)」(n=105)と質問したところ、「自分の年代に応じた化粧品の選択」が61.0%、「コラーゲンやセラミド等高保湿成分による乾燥防止」が39.0%という回答になりました。
- ・自分の年代に応じた化粧品の選択:61.0%
- ・コラーゲンやセラミド等高保湿成分による乾燥防止:39.0%
- ・紫外線対策の徹底:32.4%
- ・栄養バランスの調整:29.5%
- ・マッサージによる血行良化:27.6%
- ・効果の高い化粧品の使用:21.0%
- ・その他:4.8%
- ・特にない:10.5%
53.3%のシニア女性は、再生医療が「美容面でも活用されている」ことを知らず
「Q8.あなたは、再生医療が医療面だけでなく、エイジングケアなど美容面でも活用されていることを知っていましたか。」(n=105)と質問したところ、「あまり知らなかった」が36.2%、「全く知らなかった」が17.1%という回答になりました。
- ・知っていた:16.2%
- ・少し知っていた:30.5%
- ・あまり知らなかった:36.2%
- ・全く知らなかった:17.1%
美容面での「再生医療の利用」を認知するシニア女性でも、再生医療の利用を検討したことがあるシニア女性は、わずか28.6%
「Q9.Q8で「知っていた」「少し知っていた」と回答した方にお聞きします。あなたは、今までに美容面での再生医療の利用を検討したことがありますか。」(n=49)と質問したところ、「あまり検討したことがない」が36.7%、「全く検討したことがない」が34.7%という回答になりました。
- ・検討したことがある:10.2%
- ・少し検討したことがある:18.4%
- ・あまり検討したことがない:36.7%
- ・全く検討したことがない:34.7%
美容面での「再生医療の利用」を認知しないシニア女性の67.9%が、「アンチエイジングに再生医療を検討したい」と回答
「Q10.Q8で「あまり知らなかった」「全く知らなかった」と回答した方にお聞きします。美容面で再生医療を利用することでのアンチエイジングを検討したいと思いますか。」(n=56)と質問したところ、「非常に思う」が21.5%、「やや思う」が46.4%という回答になりました。
- ・非常に思う:21.5%
- ・やや思う:46.4%
- ・あまり思わない:23.2%
- ・全く思わない:8.9%
まとめ
今回、美容でのエイジングケア経験のある40~50代女性105名に対し、「シニア女性の再生医療イメージ」に関する調査を実施しました。
まず、「再生医療がどのような場合に用いられているイメージがあるか」という質問に対して、「臓器や組織の修復といった移植医療」が61%で最多、次いで「肌の美容治療」が49.5%という結果になり、美容治療としてのイメージを持たれている方も半数近くいることがわかりました。他にも、「痛みが和らぐ健康面の再生医療」や「高度な怪我の治療」などの声が挙がりました。
次に、再生医療に対するポジティブなイメージについては、「最先端の技術の治療」が60.0%、「今まで治療が難しい疾患を治療できる」が52.4%という結果となり、自由回答でも、「自分のものを使うから副作用がなさそう」や「色んな体の部位が再建できる」という回答が得られました。
一方で、再生医療に対するネガティブなイメージについては、「コストがかかる」が74.3%で最多、「まだ新しい医療なので効果や安全性に不安がある」が58.1%などに意見が集まり、他にも「腕の良い医師でないと難しい」という、限られた環境でしか受けられないイメージや「保険診療が適応しない」というコスト面を指摘する意見が挙がりました。
さらに、61.0%のシニア女性が、「自分の年代に応じた化粧品の選択」をエイジングケアとして取り組んでおり、46.7%の女性は再生医療が「美容面でも活用されていることを知っている」ことが判明しました。一方で、「再生医療の美容面での活用」を知っている方のうち、「再生医療の利用を検討したことがあるシニア女性」はわずか28.6%に留まりました。加えて、「再生医療の美容面での活用」を知らなかった方の67.8%が「再生医療を利用するアンチエイジングを検討したい」と関心が高いことが判明しました。
今回の調査では、まだまだ気軽に美容として再生医療を取り入れる域にはなっていないものの、再生医療を使ったアンチエイジングには高い関心が寄せられていることがわかりました。シニア女性が自分らしく活き活きと過ごすために、「手軽に利用できる再生医療を使ったアンチエイジングのサービス」が求められています。
株式会社セルバンク 代表取締役 北條 元治からのコメント
再生医療というと、iPS細胞をはじめとした幹細胞を使った治療を思い浮かべる方が多く、また、その対象も一般の総合病院で扱う疾病、と思っている人がやはり多いということが今回の調査でも明らかになりました。しかし、再生医療の分野でいち早く実用化されたのは、皮膚の再生医療つまり、培養皮膚でした。培養皮膚は、1975年に、大やけど(熱傷)を負った患者さんを救命するために開発された技術です。しかし、培養皮膚の技術が、やけどだけではなく、加齢によって変化した皮膚にも有効なことが1990年代後半にはすでに知られていました。実は非常に歴史が深い皮膚の再生医療であっても、今、現時点で、まだ多くの人が最新技術と思われていることも非常に興味深い事実でした。