セルバンクの提携医療機関

金山美容クリニック

名古屋・金山駅から徒歩5分。形成外科専門医として全身の手術と再建を経験し、大学院では真皮線維芽細胞と成長因子の研究にも携わってきた田中 達典たなか たつのり院長率いる「金山美容クリニック」。

再生医療への期待感やチーム医療へのこだわり、そして「治せないとは言わない」という医療への思いについて田中院長にお話を伺いました。

田中 達典たなか たつのり 医師プロフィール

金山美容クリニック 院長

  • ・医学博士
  • ・日本専門医機構 形成外科領域指導医
  • ・日本形成外科学会認定 皮膚腫瘍外科分野専門医
  • ・日本創傷外科学会認定 創傷外科専門医
  • ・日本形成外科学会 会員
  • ・国際形成外科学会 会員
  • ・日本美容外科医師会 会員
  • ・日本美容外科学会 (JSAS) 会員
  • ・日本美容外科学会 (JSAPS) 会員
経歴
1993年4月
藤田保健衛生大学病院 研修医
1995年4月
天竜病院 外科
藤田保健衛生大学 形成外科大学院入学・形成外科学講座入局
1996年4月
群馬県立がんセンター 頭頚部外科
1997年4月
藤田保健衛生大学病院 形成外科
1999年3月
藤田保健衛生大学 形成外科大学院博士課程修了(医学博士)
1999年4月
藤田保健衛生大学 形成外科学助手
2000年11
土岐市立総合病院 形成外科部長
2004年1月
小嶋病院 形成外科 美容形成外科部長
2018年9月
たかみクリニック 形成外科 美容外科
2019年5月
医療法人悠真会 理事長就任
金山美容クリニック 開院

金山美容クリニック
公式サイト

自らの研究で確信していた再生医療の魅力

先生のこれまでのキャリアを教えてください。

私が医師になった時代は、研修医に入る前にすでに専攻を決めておく必要がありました。手術室に何時間も入って細部にまで気を遣って再建する姿に感銘を受けて、私は形成外科の医局の門を叩きました。

入局した当時の教授が「形成外科医は全身を診られないといけない」という考えをお持ちの先生で、研修医終了後は一般外科の研修に出るようにと言われました。消化器の手術はもちろん、肺がんの手術や腎臓・泌尿器の手術まで、頭以外はほとんどあらゆる領域を経験させていただきましたので、本当に鍛えられたと思います。

その後は頭頸部外科に行き、マイクロサージャリー、つまり微細な血管や神経などをつなぐ手術を始めとした再建手術を経験しました。再び大学に戻ってからは、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)が小児の先天奇形を多く扱う施設だったので、口唇口蓋裂や指の形成手術にもたずさわってきました。

現在はクリニックで再生医療に携わっていますが、元々関心があったのでしょうか?

実は大学院の研究テーマが、真皮線維芽細胞に関する研究だったのです。まさに今のセルバンクの事業ともつながる領域です。フィブラストスプレー(褥瘡などの治療に用いられる線維芽細胞増殖因子(FGF)を主成分とした医療用スプレー薬)が世に出る前、私はメーカーからその元になる成長因子を提供いただいて、ラットの細胞がどう反応するかを観察する研究を進めていました。

成長因子を細胞に活用すると、どんなふうに線維芽細胞が活性化するのか、そしてそれが褥瘡や創傷などの治癒にどう応用できるのか――そのあたりを実験で確かめていったわけです。当時から「皮膚をどうやって治すか」「傷をどうきれいに治せるか」というテーマには、強い興味を持っていました。

再生医療を治療の「第一選択肢」へ

真皮線維芽細胞療法を導入されたきっかけも、研究経験があったからでしょうか?

そうですね、まさに大学院時代の研究と直結しているからです。線維芽細胞に成長因子を加えて活性化させる、その先で何が起こるかを実験でずっと見続けてきました。そのとき思っていたのは、皮膚の真皮層で線維芽細胞がしっかり働くようになると、その上の表皮や下の脂肪組織まで含めて、周辺の組織全体に良い影響が出るのではないか、ということです。

実際にセルバンクの真皮線維芽細胞療法を患者様に施術してみて、その仮説通りの結果が出ていると感じています。「肌質が変わった」「化粧のりが良くなった」とおっしゃる患者様もいらっしゃいますね。表皮細胞のターンオーバーや皮膚のみずみずしさにまで影響が及んでいるのだろうと、臨床の手応えとして感じています。

再生医療は新しい領域の美容医療ですが、期待感を教えていただけますか?

私は、再生医療には非常に大きな期待を持っています。

美容医療の現場でこれまで主流だったのは、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンに代表される、即効性のある注入治療です。これらは確かに便利で、限られた時間で見た目を変えることができます。しかし、本質的には体の外から異物を入れる治療ですから、長く繰り返すほど、皮膚そのものへの負担が積み重なっていく側面があります。

これに対して、ご自身の細胞を培養して戻す再生医療は、皮膚を根本から治していくアプローチです。今すぐの即効性ではなく、5年後、10年後の肌の状態まで含めて考えたときに、理にかなった選択肢ではないかと思っています。

患者様に治療方針をご提案するときの「第一選択肢」が再生医療になっていて、そのうえで必要に応じて他の治療を組み合わせていく順番が、患者様の長期的な肌の健康にとって望ましい姿だと考えています。

真皮線維芽細胞療法を実際に施術される際、こだわっておられる手技はありますか?

私は施術の打ち方にも私なりの工夫を入れています。注射器でランダムに広く打つやり方もありますが、私は手打ちで、「ここが弱ってきているな」「ここを補強したい」というところに、自分の手で1か所ずつ正確に注入するスタイルにこだわっています。

そして当然ながら、本当に効かせたい部位には1回の施術では足りません。手応えの出方を見ながら2回、3回と重ねて、さらに本当に持ち上げたい場所には4回から6回ほど施術が必要になる場合もあります。これだけ回数を重ねる治療ですから、その都度皮膚を採取するのは患者様の負担になりすぎます。細胞をきちんと培養して保管しておけるというセルバンクの仕組みは、私のような治療スタイルにとって、非常に大きな意味があります。

専門性の高いスペシャリストによるチーム医療

金山美容クリニックの運営について、特にこだわっている点はありますか?

当院の大きな特徴は「専門性の高いスペシャリストによるチーム医療」を実践している点だと考えています。私自身は形成外科を軸に長年の経験を積んでまいりましたが、すべての領域を私一人でカバーするのには限界があります。

そこで私とは異なる専門性やキャリアをお持ちの先生方にも定期的に当院で診療をしていただいています。外科的なアプローチだけではなく、皮膚科の専門医にも参画いただき、ニキビやしみといった基礎疾患からきちんと治療してから肌の手入れに進んでいただける体制を整えました。

「1から10まで院長が全部やります」というクリニックも一つの形だと思いますが、私はそれぞれの分野の専門家が責任を持って診療にあたることで、患者様に価値提供したいと考えています。

「治せないとは言わない」――少しずつでも前に進む治療を

これまでに印象に残っている患者様はいらっしゃいますか?

若い頃に全身やけどを負われた女性で、大学病院でも複数回の手術を受けたあと「もうこれ以上できることはない」と言われて、当院にいらっしゃった患者様がいらっしゃいます。私自身も「すべてを完璧に治せます」とは言えませんでしたが、「少しずつでも良くなるところを一緒に探っていきましょう」とお伝えして、長くお付き合いさせていただいています。

私が形成外科の教授や先輩方から繰り返し言われてきたのは、「形成外科医がここで終わりと言ったら、その患者さんに次はないんだ」という言葉です。だから「これは無理です」「もうやることはありません」と簡単に突き放すことは、私にはできません。階段を一段ずつ登るように、少しずつでも前に進む治療をご提案する。それが私のスタンスです。

患者様はどのような方が多いのでしょうか?

当院は「ご家族で来てくださる患者様」がとても多いんです。最初は奥様がいらっしゃって、しばらくするとお姉さんや妹さんを連れていらして、次はお母様、そして気がつくと旦那様まで一緒に来てくださる――そういうパターンが本当に多いんですね。

普通であれば、美容医療は「内緒で受けるもの」というイメージもあると思うのですが、当院では患者様がご家族に「あのクリニックでこういう治療を受けてとても良かったよ」と、オープンにお話ししてくださっている。これは患者様との信頼関係の積み重ねがあってこそだと思いますし、本当にありがたいことだと感じています。

「健康な顔」こそが本当の美しさにつながる

人生100年時代における「美」と「健康」について、先生のお考えをお聞かせください。

美と健康は、本当に切り離せないものだと感じています。たとえばどんなにお顔立ちの整った方でも、疲れていたり何のケアもしていなかったりすると、不健康な印象に見えてしまいます。逆に言えば、健康的な肌や明るい表情は、それだけで人を魅力的に見せます。

美容医療の現場でも、結局のところ「健康な顔」が一番美しいんですね。テレビでお見かけする俳優さんや芸人さんを見ても、本当に魅力的な方は、整った顔立ちというよりは健康的で自然な顔をされている。だからこそ、美容医療もご本人の健康と自然さを引き出すお手伝いをするものでありたいと思っています。

最後に、患者様へのメッセージをお願いします。

美容医療を考えていらっしゃる方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。どんなにささいなお悩みでも構いませんので、まずは気軽にお声がけいただければと思います。

医療法人 悠真会 金山美容クリニックの基本情報

施設名
金山美容クリニック
診療科目
美容皮膚科、美容外科、皮膚科、形成外科、再生医療
院長
田中達典
電話番号
052-332-2002
住所

〒460-0022
愛知県名古屋市中区金山2丁目1-22

公式サイト
https://kanayama-biyou.com/

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