「病気を見ずして病人を見よ」― 医師としての歩みと診療の原点
まず先生のご経歴や、開院に至った想いを教えてください

東京慈恵会医科大学医学部を卒業後、慈恵医大病院の皮膚科に勤務しました。その後、大宮皮膚科クリニックやメディカルプラスクリニック新宿東口で院長を務め、南大沢メディカルプラザでも皮膚科診療に携わりわらせていただきました。一般皮膚科から美容皮膚科まで幅広い診療経験を積み、それが私の医師としての確固たる土台となっています。
その後、2009年に武蔵野市で「武蔵野皮フ科クリニック」を開院し、2016年には国立分院を開設、2026年7月に三鷹本院を現在地に移転・拡張するに至りました。クリニックを開院するにあたっては、誰もが緊張せずに、気軽に悩みを打ち明けられる場所にしたいという想いが最初から強くありました。
「患者さんに優しいクリニック」というコンセプトは、開院当初から変わらない軸なのですね
まさにその通りです。開院以来、私が一貫して大切にし続けているのは、地域の皆様が皮膚のことを何でも気軽に相談できるクリニックであることです。皮膚科で扱う病気の多くは直接命に関わるものではありません。
しかし、かゆみや痛みはもちろん、ご本人だけが気にされているようなシミやイボであっても、その方にとっては毎日の生活や気持ちを曇らせてしまう大きな悩みになり得ます。そのため、病気や症状だけを見るのではなく、患者様が何に悩み、どのような生活をされ、どのような治療を望んでいるのかまで考えて診療することを大切にしています。
私の母校である東京慈恵会医科大学の学祖、高木兼寛先生の言葉に、今も私の心に深く刻まれている「病気を見ずして病人を見よ」という教えがあります。これは病気だけを治療するのではなく、一人の生活者として患者様を見るというこの考え方を、今も診療の基本にしています。












