どのような診療や手術を中心に行っているのでしょうか?
人工関節に関しては、日本人工関節学会の認定医も取得しておりますし、年間で50例ほどの人工膝関節置換術を担当しています。それ以外にも膝の骨切り術、靭帯再建、半月板の治療など幅広く行っています。
近年はロボット支援手術を導入しておりまして、2024年の6月から稼働しています。患者様の骨の形に合わせて3Dで術前計画を立て、ロボットと連動させながら正確に骨切りを行います。
ただ、ロボットが全てを自動でやってくれるわけではなくて、私たちが導いたプランに沿って、ロボットがガイドを示し、実際に切るのは私自身の手です。いわゆるセミアクティブ方式というものですが、ロボットと人間の技術を融合させることで、以前より精度の高い人工関節手術ができるようになってきています。
ロボット手術の精度

ロボットは、0.5mmあるいは0.5度単位で角度や切除量を調整できる精密さを持っています。術前に「何ミリ切る」「何度に調整する」といった計画を立てるのですが、それを手術中に正確に反映させることができる、という点が非常に大きいですね。
もちろん最終的には私自身の手で骨を切るので、これまで蓄積した「手の感覚」も同時に生かせます。ロボットの精密さと人の技術を合わせた手術ができるようになってきた、そんな実感があります。
導入して1年ほどたって、ようやくロボットとの意思疎通が取れるようになってきたような感覚がありますね。治療成績としても確実に向上していると感じています。










