従来の豊胸

豊胸手術には、主にシリコンバッグ挿入、ヒアルロン酸注入、脂肪注入、脂肪 肝細胞注入の4種類があり、それぞれに持続期間が異なり、時間が経過することでの見た目も違ってきます。それぞれの施術の特徴について見てみましょう。

他の豊胸術について

シリコンバッグ挿入

シリコンバッグ挿入

人工的に作られた、シリコンジェルやハイドロジェル、生理食塩水のバッグを挿入する施術です。

一回の施術で大きなサイズアップが期待でき、痩せている方でも2カップ以上のサイズアップが可能なのもメリットです。最近ではシリコンバッグの種類も増え、シリコンバッグでより自然に見えるように改良されたシリコンバッグで施術も可能です。更にシリコンバッグと脂肪注入の両方を施術することで、よりサイズアップも出来、自然な感触のバストに出来るハイブリットの豊胸手術も可能となっています。

ただ、シリコンバッグは術後の形に満足できないケースや硬さやカプセル拘縮などトラブルのケースが過去に報告されています。また、胸だけが大きく張っている状態になるため、例えば仰向けに寝ている時に「不自然に見える」という声もあります。また、シリコンバッグは年齢を重ねるごとに不自然さが目立ってしまう可能性もあるのでネックです。

シリコンバッグは寿命が約10年と設定されています。バッグの挿入術を受けた後は、定期的に手術を受けた医療機関に受診をして、拘縮がないか破損がないかを超音波検査などでみていただく必要があります。もし、破損していたり拘縮が起こってしまった場合は入れ替えや抜去などを医師に検討してもらう必要があります。

安全性について

シリコンバッグ自体は、乳がんや妊娠や出産には直接影響を及ぼしません。しかし、シリコンバッグのような人工物を体内に入れると、様々なリスクが発生すると考えられています。

授乳期に発達した乳房がシリコンバッグを圧迫するため、痛みや母乳に影響が出ることがあります。

また、乳がん検査ではシリコンバッグが入っていると、一部の検査が受けられません。乳がん検査には、エコー検査とマンモグラフィー検査がありますが、マンモグラフィー検査は、バストを機器で挟んで検査をする方法です。マンモグラフィーでは、シリコンバッグが破損する恐れがあるため、乳房インプラントをしている方は受けられません。

将来的に、授乳やマンモグラフィーによる乳がん検診を受けたい方は避けたほうがいい豊胸術でしょう。

また、人工物を挿入することにより、細菌やウイルス感染などで胸部が炎症を起こしてしまうことは十分考えられます。手術は適切な麻酔管理が必要になることから、手術から術後までリスクが比較的高い豊胸術です。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、もともと人間の体内に存在している、高い保水力がある物質のヒアルロン酸を注入してバストにボリュームを出す施術です。ヒアルロン酸は、時間が経過することで徐々に体内に吸収されるため、持続期間は1~2年ほどと短く、バストのサイズが元に戻っていきます。

ヒアルロン酸豊胸術では、局部麻酔で手術にかかる時間は30分程度です。

カニューレと呼ばれる極細の注射針を用いて、バストへヒアルロン酸を注入します。

ヒアルロン酸は、しわやたるみの改善などでも多く症例があり、アンチエイジングの分野で多く使われている素材です。タレントやモデルなどが、実際に施術を受けていてその施術件数が一番高いヒアルロン酸豊胸。ヒアルロン酸豊胸では、全体的なバストアップだけでなく、左右左の改善やリフトアップなど理想的なバストに近づけることができます。

ヒアルロン酸は時間と共に体内に吸収されてしまうため、長期的にバストのサイズを維持する施術として不向きですが、お試しで豊胸をしてみたい方や、将来的にどうするかまだ決められない方に最適な方法です。

安全性について

ヒアルロン酸自体は、人間の体に存在する多糖類。異物を入れることによって起こるアレルギー反応などの安全リスクは低いです。

また、1年ほどかけて体内に吸収され、最終的に体外に出るため安全性も高いです。一度にたくさんのヒアルロン酸を注入するとシコリとなるリスクが高まるため、大量注入ができません。それに、ヒアルロン酸を繰り返し注入すると、持続期間は長くなりますが、シコリの原因となります。

ヒアルロン酸には色々な種類がありますが、国や米国食品医薬局(FDA)によって許可を受けた素材であると製品としての安全性が高いと言えます。

ヒアルロン酸は、乳腺に影響がなく、授乳が必要になっても母乳への影響はありません。

持続期間が1年から2年と短く、注入の量や技術によってはしこりになるというリスクはありますが、比較的安全な豊胸手術の一つです。

しかし、繰り返しの注入による慢性炎症が乳がんのリスクとなる可能性があることを示唆する論文もあることから、定期的な乳がん検診は必須と考えた方が良いでしょう。

脂肪注入

自分のお腹や太ももなどから採取した脂肪を、バストに注入してボリュームを出す施術。自分自身の脂肪を用いるので、アレルギー反応などの副作用も起こりにくく、注射を使うため、傷跡も残りにくい施術です。

ただ、従来の脂肪注入では生着率が15~20%程度ということが大きな課題でした。つまり、脂肪注入をしても時間と共に体内に吸収されてしまいバストのサイズを保つのが難しいと言われています。それではせっかく豊胸手術をしても無駄になってしまいます。

近年ではピュアグラフト、コンデンスリッチなど様々な脂肪注入の方法が編み出され、以前よりも定着率が向上しています。注入した脂肪がしっかりと定着すれば、理想のバストのサイズを長期的に保つことが可能です。

脂肪注入豊胸術にはさまざまな手法があり、価格はクリニックによって大きく変わってきます。主な違いは、脂肪の採取方法と採取する脂肪量、また抽出した脂肪の加工方法が異なり、プロセスが異なります。

また、脂肪の不純物が十分に除去されていなかったり、塊で脂肪を注入することで、シコリができる場合もあります。従来の脂肪注入では、多くの脂肪量が必要となるため、痩せ型の人は受けられない可能性があります。

安全性について

脂肪注入は、脂肪が定着すれば、その効果は長期的に続き自然なバストになりますが、結果は個人差があります。他の豊胸術と比較し、リスクが低く、長持ちするということで人気なのが脂肪注入豊胸術です。自分自身の皮下脂肪のため、出産や妊娠、授乳へも影響を及ぼしません。脂肪に不純物があったり、脂肪が壊死するとしこりになるリスクはありますが、比較的安全な手術です。

豊胸手術の安全性について

一般社団法人日本美容外科学会では、第一回全国美容医療実態調査で、2017年度における豊胸手術が11,486件以上行われていたことを明らかにしています。その豊胸手術の中で半数以上を占めていたのがヒアルロン酸注入豊胸術で、30%が脂肪注入豊胸術、20%が乳房インプラントという割合でした。

豊胸といえば、シリコンなどを入れる乳房インプラントが主流だった過去から、今ではプチ豊胸と呼ばれるヒアルロン酸豊胸術や脂肪注入豊胸術が主流になっています。

監修:
銀座マイアミ美容外科 院長 丸山 直樹 医師(昭和大学藤が丘病院 形成外科 兼任講師/日本形成外科学会専門医/日本美容外科学会 JSAPS/日本美容外科学会 JSAS)

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