脂肪由来幹細胞は、再生医療を応用した豊胸手術の中で欠かせないものです。
そもそも脂肪由来幹細胞とは、どんなもので、どんな働きをするのでしょうか?
脂肪由来幹細胞が持つ役割と、脂肪由来幹細胞を豊胸手術で用いるメリットを詳しく紹介します。
豊胸コラム
脂肪由来幹細胞は、再生医療を応用した豊胸手術の中で欠かせないものです。
そもそも脂肪由来幹細胞とは、どんなもので、どんな働きをするのでしょうか?
脂肪由来幹細胞が持つ役割と、脂肪由来幹細胞を豊胸手術で用いるメリットを詳しく紹介します。
人間の体は、約60兆個の細胞で構成されています。細胞には寿命があり日々生まれ変わっていますが、その時に使われているのが幹細胞です。幹細胞には、
があります。
怪我をした時に傷を修復してくれるのは、この幹細胞のおかげ。脊髄損傷や関節リウマチなどの再生医療の治療ですでに取り入れられています。
脂肪由来幹細胞は、体の皮下脂肪から採取される幹細胞。幹細胞には様々な種類がありますが、脂肪由来幹細胞は、間葉系幹細胞に属します。間葉系幹細胞は、脂肪組織のほか、骨髄、胎盤組織などから採取できる細胞で、
の機能を持っているのが特徴です。傷ついた細胞に分化して修復したり、新しい血管を作ります。そして、炎症を抑え、免疫のバランスを整えるなどをして組織の再生を助けてくれるのです。
幹細胞の研究は、骨髄由来などで多く行われていましたが、2001年に脂肪組織の中からも幹細胞が発見されました。脂肪由来幹細胞は、骨髄由来幹細胞に比べて1,000倍以上の細胞採取が可能で、幹細胞の特性はそのままです。また、髄液由来幹細胞より修復力や免疫調整の面でも優れていることがわかっています。それらの理由から、再生医療の現場で、脂肪由来幹細胞が用いられるようになったのです。
幹細胞 は体の至る所にありますが、脂肪由来幹細胞はお腹や太ももなど脂肪が多い部位に多く含まれます。豊胸手術では、太もも、ヒップ、下腹部などから採取しているケースが多いです。
脂肪由来幹細胞を利用した治療は、脂肪由来幹細胞治療やASC治療と呼ばれています。ASC治療では、自然治癒が難しい部位の損傷の修復や豊胸などの再生医療で実用化されていますが、脂肪由来幹細胞の能力は、具体的にどのような治療で発揮されているのでしょうか。
幹細胞は、体内で足りないもの、必要なものを補う役割を果たします。人間の体重の20%ほど占め、誰にでもある脂肪。脂肪に含まれる脂肪由来幹細胞も、幹細胞の特性を持っており、骨、神経、脂肪などに分化する能力を持っています。また、自分自身の細胞をコピーして増やす『自己複製能』という能力があります。この幹細胞の特性を応用した治療が様々な医療現場で行われています。幹細胞を活用した再生医療の治療は、患者自身の細胞を移植するため、副作用の心配がないのがメリットです。
脂肪由来幹細胞は、傷の治療や分化作用、免疫の調整や新しい血管の再生などの能力があります。それらの働きを生かし、心筋梗塞や肝機能障害など様々な疾患の治療への取り組みが始まっています。特に多くの医療現場で応用されているのは、美容の分野。シワやたるみなどの悩みを脂肪由来幹細胞を用いて解決させるアンチエイジングの分野や、豊胸手術で多く導入されています。
従来の脂肪注入と比べて、脂肪と一緒にバストに注入された幹細胞は、血管や脂肪へと変化し、そのままバストに定着する効果があります。元々9割が脂肪でできている乳房において、幹細胞はバストのボリュームの維持で重要な役割を果たすのです。また、血管にも変化し、脂肪が生きていくために欠かせない栄養を血管を通じて届けます。脂肪肝由来細胞が多ければ多いほど、新しい脂肪が生まれたり、脂肪が必要とする栄養を供給する血管が生まれたりして、バストアップとその維持が可能です。
豊胸手術で、脂肪由来幹細胞を使うメリットには以下のようなものがあります。
幹細胞を含んだ脂肪は、脂肪のみの注入と比べて5倍の生着率が期待できることがわかっています。一度定着すれば、長期間バストの維持が可能です。
自分の体の一部から脂肪細胞と幹細胞を採取し移植します。自家組織を使うことから、アレルギー反応などリスクが低いです。
脂肪細胞は体のいたるところにあるため、希望する部位から脂肪を採取することができます。気になる部位のみの吸引ができ、部分痩せが可能です。
バストに注入された幹細胞と脂肪細胞は、元々ある脂肪組織に生着し、自然な柔らかさや弾力性、質感を保ちます。
幹細胞が増殖し、新しい毛細血管やコラーゲンなどが促成されます。バストの大きさだけでなく、肌質やシミなども少しずつ改善されていくのです。
脂肪を大量に注入した場合、生着がうまくいかずに組織が壊死すると、しこりや石灰化が発生するリスクがあります。幹細胞の働きで、脂肪細胞にしっかりと栄養が行き渡るため、脂肪の定着を助けることが可能。しこりや石灰化のリスクは、脂肪だけを注入した時よりも低いです。
シリコンインプラントを挿入すると、歳を重ねてもバストだけは変化をしないため、不自然な印象を与えることがあります。脂肪由来幹細胞を使った豊胸術は、3ヶ月ほどかけて生着し、半永久的に維持することが可能です。生着した脂肪は自分の脂肪組織になるため、体重の増減に合わせてバストサイズも変化します。そのため、加齢や体重が変われば、バストもそれに伴い自然と変化していくため、不自然になりません。
脂肪由来幹細胞は、人間の脂肪の中にあり、間葉系幹細胞に属する幹細胞です。多分化能、自己複製能、免疫調整の機能があり、脂肪や血管などを作ることができます。脂肪由来幹細胞は、脂肪組織から簡単に採取できるというメリットもあることから、再生医療の現場で実用化されている幹細胞の一つ。脂肪由来幹細胞を使った豊胸術は、自然で安全に豊胸し、維持できるなど多くのメリットがあります。
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