様々な美容クリニックで施術出来る脂肪幹細胞の豊胸手術。
今回はあまり一般の人に知られていない、脂肪幹細胞を用いた治療の安全性の事実をお伝えします。
豊胸コラム
様々な美容クリニックで施術出来る脂肪幹細胞の豊胸手術。
今回はあまり一般の人に知られていない、脂肪幹細胞を用いた治療の安全性の事実をお伝えします。
CALやセルチャーなど脂肪幹細胞を用いた豊胸は、再生医療の治療と言われています。
日本では、2014年に『再生医療等の安全性確保等に関する法律』(再生医療安全性確保法)が施行されています。
再生医療の治療を行う医療機関はこの法律に則った治療と、行った治療を厚生労働大臣へ報告しなければなりません。
脂肪幹細胞を用いる豊胸手術は、美容クリニックならどこでも出来るわけではありません。
脂肪幹細胞を扱う治療は最先端でかつ高度な再生医療でもあります。
この脂肪幹細胞の治療を行うためには厚生労働省が認定した『特定認定再生医療等委員会』で総合的な審査を受け、再生医療提供計画を国に提出しなければなりません。
国に正式に認可されて初めて幹細胞を用いた豊胸手術をクリニックが提供できるのです。
培養施設で、細胞を増やすには細胞に栄養を与えなければなりません。細胞脂肪幹細胞も同じです。
通常体の一部である細胞には血液が栄養を供給していますが、体外である培養室で細胞を育てるにはご本人の血液(血清)が必要です。
しかし、あまり知られていませんが、実は脂肪幹細胞を培養する中で動物由来の血液(ウシ胎児血清)を用いて培養しているところもあります。
このウシ胎児血清(FBS)は、主に実験などの培養で用いられるもののほか、人体に用いるための細胞培養にも用いられています。
その最大の理由は、ウシ胎児血清(FBS)が優れているので細胞培養に用いられるのではなく、いつでも、どんな量でも自由に調達(購入)することができることが細胞培養に用いられる理由です。
もちろんウシという動物由来の血清なのでリスクが全くないとは言い切ることは出来ません。
このウシ胎児血清に対して過敏症や未知の感染症(プリオンによる狂牛病)など引き起こす可能性が捨てきれない、ということもあります。
このウシ胎児血清(FBS)よりも、安全な血清があります。それは自分自身の血液を原料に作成された自己血清です。
血清の安全性を重視して、豊胸手術を受ける患者自身の血清を原材料として用いているクリニックもあります。
自分の脂肪・幹細胞・血清を用いて自分自身に移植するので、副作用がなく安全です。
しかし、デメリットがあります。それは、いつでも、どんな量でも自由に調達(購入)することができないということです。
患者さんからの採血が必要になりますし、患者さんの体調により必要な量の血液が採取できない場合もあります。
再生医療の豊胸手術を行っているクリニックのウェブサイトで、もう一歩踏み込んで血清の安全性のことまでサイトに記載しているクリニックは、ごくわずかです。
どのクリニックが自分の血清か、ウシ胎児血清を用いているかを知るには、治療の同意書を確認する必要があります。
例えば、実際の同意書をよく読んでみると、「動物由来の原材料(ウシ胎児血清)を用いて精製しているが、数回洗浄を行うが完全に排除することは出来ないので、過敏症をひき起こすことがあります」というような文面もあります。
ウシ胎児血清を材料に用いているクリニックでは、過敏症のリスクも同意書に記載されているので確認してみるのが良いです。
ウシ胎児血清は、もしかしたら身体に影響があるかもしれないので、治療を受ける患者としては知らなくてはならない内容です。
なので、しっかり同意書を読んだ上で納得して治療に臨むのが良いでしょう。
自分の血清を用いて培養しているクリニックも、同様に同意書に記載されていますので確認してみましょう。
こちらは過敏症のリスクは記載されていないので、安全度は極めて高いと言えます。
自己血清 | ウシ胎児血清(FBS) | |
---|---|---|
メリット | 自分自身の血液を原料に作られた細胞の栄養なので、副作用は生じない | いつでも、どんな量でも自由に調達(購入)することができる |
デメリット | いつでも、どんな量でも自由に調達(購入)することができない。つまり、採血が必要。体調により必要量が一回で採血できないなど。 | 過敏症や未知の感染症(プリオンによる狂牛病)など引き起こす可能性がある |
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