脂肪由来幹細胞

Adipose-Derived Stem Cells

特徴

脂肪由来幹細胞を使うと
脂肪の生着率が高くなります。

脂肪由来幹細胞

幹細胞とは

幹細胞は、体の組織を保つ為、細胞分裂を繰り返し自身と同じ細胞を作る機能があります。それを自己複製能と言います。また、幹細胞には、別の種類の細胞に分化(変化すること)を行うことができることで、脂肪や骨などを作ることができます。この自己複製能と分化能を利用することが再生医療となります。

脂肪由来幹細胞の図解イラスト 脂肪由来幹細胞の図解イラストsp版
自己複製能
身体の修復や病気の回復の
手助けをします
組織に血管を新しく作らせたり、組織の細胞を増殖させたり、弱っている細胞を死なないように指令を出して保護してくれます。
多分化能
様々な細胞に変化します

皮膚、神経、腸管、血管、骨、筋肉等、様々な細胞がありますが、これらの細胞は幹細胞が徐々に分化していった最終的な形態です。

脂肪由来幹細胞とは

幹細胞の中でも、脂肪の中に含まれる幹細胞のことを脂肪由来幹細胞と呼びます。

脂肪由来幹細胞とは、体の脂肪から採取された幹細胞のことです。脂肪に含まれる幹細胞である為、脂肪への分化能をより持っており、脂肪組織を保つための自己複製能が高い特徴があります。

脂肪由来幹細胞(倍率:100倍)

脂肪由来幹細胞(倍率:100倍)

細胞培養センター(CPC)

細胞培養センター(CPC)

脂肪由来幹細胞を使うメリット

MERIT1

少なくなった
脂肪を補充

注入した脂肪は、時間の経過(寿命)により徐々に少なくなっていきます。
幹細胞は脂肪の減少に対し、脂肪に変化することで体積の減少をおさえてくれます。

なぜ脂肪が減少(吸収)されてしまうのか

いくら自分の脂肪とはいえ、本来その場所に存在していなかったものが体内に入ると、体の中で分解・吸収する働きが起こります。(生理機能反応) 顔や胸、お尻に脂肪を入れても、脂肪が分解・吸収されてしまえば元に戻ってしまいます。

通常の生理機能反応のイメージイラスト
脂肪肝細胞がある場合のイメージイラスト
組織区分

脂肪のみの移植と、脂肪由来幹細胞を使った移植の違い

他の部位から吸引した脂肪をそのまま注入した場合、生着の割合は「20~30%」。
脂肪由来幹細胞を増やした脂肪注入では、この生着の割合が「70~80%」と言われています。
注入した脂肪のほとんどが、そのままの形をキープしてくれます。

脂肪のみの移植 図解イラスト 脂肪のみの移植 図解イラストsp版 脂肪由来幹細胞を使った移植 図解イラスト 脂肪由来幹細胞を使った移植 図解イラストsp版

MERIT2

血管を作る
働きを助ける

幹細胞が作る「成長因子」が、注入脂肪の中で血管を作る働きを促進します。

なぜ血管を作る働きを助けるのか

血管ができることで、脂肪細胞へ栄養と酸素が送られ、より多くの脂肪が生着・持続できるようになります。このため高い生着率の達成が可能となったのです。

なぜ血管を作る働きを助けるのかイメージイラスト

脂肪由来幹細胞を使うメリット まとめ

  • 脂肪の生着率の向上
  • 幹細胞の働きにより合併症(しこり・石灰化)が起きにくい
  • 高品質な幹細胞を大量に注入することができる
  • 培養した幹細胞を凍結保管することができる

脂肪由来幹細胞でできること

膝関節の治療

Knee Joint Treatment

脂肪由来の幹細胞は、膝関節の炎症や痛みを抑える作用を発揮します。
加えて注射器で投与できるので、ひざを手術しない、入院の必要がない等の理由から、ひざの痛みにお悩みの患者さまの新たな治療の選択肢として、注目される治療法となっています。

ひざの再生医療について

膝関節の治療

ボディメイク

Body Making

海外で非常にポピュラーなのが、ご自身の脂肪を利用したボディメイクです。脂肪が不要な部分(お腹や太もも等)から脂肪を取り出し、胸やお尻に戻してあげることで、理想のボディラインを作っていきます。元々日本ではスマートな小尻が好まれていましたが、最近では「美尻」や「尻トレ」がトレンドになり、適度にボリュームのあるヒップに憧れる女性も増えています。

脂肪由来幹細胞を用いた
豊胸について

ボディメイク

フェイスリフトアップ

Face Lift Up

脂肪注入は頬、目の下、ほうれい線、唇、おでこなどのシワだけでなく老化によりくぼんでしまった頬やこめかみのくぼみ、へこんでしまった輪郭などに対して非常に有効です。ヒアルロン酸注射のように吸収されてしまうこともなく、脂肪注入は定着しますので効果は永続性があります。

フェイスリフトアップ

低リスクと高い安全性

セルバンクの脂肪由来幹細胞は、患者様自身の脂肪から採取した幹細胞・血液だけを用いて培養を行うため、副作用の心配がありません。アニマルフリーで培養を行うことで、過敏症や未知の感染症のリスクがないのが特徴です。

セルバンクの細胞の品質について

脂肪由来幹細胞は
生着率を高める
幹細胞の働きをします

治療の流れ

step

1

脂肪由来幹細胞の
抽出・採取

ご自身のお腹や太もも、おしりなどから少量(小さな消しゴム程) の脂肪を抽出します。抽出の際は、麻酔を行い、専用の針もしくはメスにて切開し脂肪を採取します。(※採取時の傷口は大きくなく目立たない処置となります。)

また、培養された細胞をご自身に移植する際に、ご自身の脂肪を移植量にあわせて脂肪吸引を行います。吸引脂肪を実施する際の傷口は専用の針のみの大きさで目立つことはありません。

脂肪由来幹細胞の抽出・採取イメージイラスト
来院
矢印アイコン
STEP

2

抽出した
脂肪由来幹細胞を培養

特定細胞加工物製造施設として国から認可された施設にて、厳重な管理体制の下に採取された脂肪から幹細胞を無菌環境下にて培養します。細胞を培養することで、幹細胞の数が約1,000倍に。脂肪注入治療の課題だった生着率の低さを改善します。

培養を行う女性医療従事スタッフ
抽出した脂肪由来幹細胞を培養するイメージイラスト
6週間
STEP

3

脂肪抽出

脂肪を取り出す場所は、お腹や脚、二の腕等の脂肪が気になる部位から抽出することができます。

脂肪抽出イメージイラスト
来院
矢印アイコン
STEP

4

脂肪+脂肪由来幹細胞を注入

STEP3で抽出した脂肪(脂肪組織)に培養した脂肪由来幹細胞を加えて、施術部位に注入します。

脂肪+脂肪由来幹細胞を注入イメージイラスト
同日
治療

脂肪由来幹細胞
導入のご案内 Adipose-Derived Stem Cell

幹細胞を培養することで、幹細胞の数が約1,000倍に。
脂肪注入医療の課題だった生着率の低さを改善。

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