従来の豊胸手術との違い
脂肪の無駄がない
従来の脂肪豊胸手術は、脂肪吸引術のオプションとして行われていることが多いです。つまり、脂肪豊胸が目的のかたでも無駄に多く脂肪を吸引されることが多かったのです。
なぜならば、脂肪吸引の箇所を増やした方が、手術単価を高く設定できると考えているクリニックが多いからです。もちろん、脂肪吸引もガッツリやって胸にも注入したいというかたはそれでいいと思います。
しかし、別に脂肪吸引が目的ではなくて、豊胸をするのが目的の患者さんに必要のない脂肪吸引をするのは問題だと思います。
なぜならば、多くの脂肪を無駄にしてしまうからです。従来の脂肪豊胸は、例えば、太腿から1リットルずつ、合計2リットル脂肪を吸引したとしても、胸に入れるのは、片胸200から300mlですから、1.4から1.6リットルの脂肪は捨てられてしまいます。
バレない豊胸は、豊胸に必要な脂肪量を吸引して胸に注入するという単純な方法です。
例えば、太腿から200mlずつ脂肪をいただき、片胸に200mlずつ脂肪を入れます。一切無駄がありません。
そして、バレない豊胸を2回行う方が、普通の脂肪豊胸を1回するよりもサイズUPは大きいです。
手術時間が短い
従来の脂肪豊胸は、脂肪吸引も広範囲にすることが多いため、手術時間も長いです。脂肪吸引をする範囲にもよりますが、例えば太腿全体から脂肪をいただいいて胸に注入する手術の場合は、手術時間は一般的には2時間から2時間半ほどかかるでしょう。
バレない豊胸は脂肪吸引の量が400mlで済むため、手術時間は30分から40分程度です。
圧倒的に手術時間が短いため、使用する麻酔薬の量も少なくなりますので、体への負担が軽くなります。
ダウンタイムが楽
脂肪吸引の量が必要最小限のため、当然従来型の方法と比べてダウンタイムが楽になります。
よく、患者さんからインターネットで調べると脂肪豊胸をした後、痛すぎて歩けない、寝返りがうてないというような情報を見るが大丈夫かという質問を受けます。
バレない豊胸では太腿全体を脂肪吸引するなどということはありません。
基本的には患者さんから指定していただいた1箇所を中心に脂肪吸引をしますので、痛みによる手術後の活動制限は殆どないレベルであると考えていただいて大丈夫です。
価格設定がリーズナブル
ここでのリーズナブルというのは、安いということではなくて、合理的という意味です。バレない豊胸は、脂肪吸引代金、脂肪注入代金、静脈麻酔代金含めて30万円(税抜き)です。
30万円は決して安い金額ではありませんが、豊胸に必要な量を脂肪吸引して注入するという30分から40分の手術に対する対価としては適正価格ではないのでしょうか。
正直、脂肪豊胸するのに従来の脂肪豊胸のように、100万円も必要ないと思います。
それだけあれば、2、3回脂肪豊胸出来ていいと思いますし、30万円で脂肪豊胸をして、残りの70万円は他のことに使ったら良いのではないでしょうか。
バストのデザインバランス
バレない豊胸では、注入した脂肪の定着率をできるだけ高くするために、いろいろな箇所に分散して細かく注入する方法を採用しています。
具体的には、浅い皮下脂肪層、深い皮下脂肪層、乳腺の下、大胸筋の中、大胸筋の下、前鋸筋の上、といったところです。
注入する管は2mm径で、スパゲッティーのように脂肪を繰り出します。1mlの脂肪を10cmから20cmの長さで出すようにしています。
いわゆるヌードルインジェクションと言われる方法です。
当院では、そのように細かく注入してゆく過程で、注入量を微調整することでバストのデザインもしています。
デコルテが痩せている方にはデコルテの皮下と大胸筋内に多めに入れます。谷間を作りたいかたには、胸骨の部分の皮下と大胸筋の中央の部分に多く入れます。
下乳が欲しい場合は、大胸筋の下と乳腺の下で調整をしてゆきます。
離れ乳の場合は、外側に多く入れることで、外の余白を広くして離れ間を緩和させます。
その他にも、肋骨が浮き出ているところをカバーし、漏斗胸などの肋骨の変形や陥没も脂肪注入で調整するようにデザイン可能です。さらに、左右左で悩んでいらっしゃるかたには、左右の調整も細かくデザイン可能です。
デコルテ痩せ、乳房上部の副乳との境目の凹み、谷間がはっきりしない状態は、実際のカップ数よりも、胸を小さく見せてしまいます。脂肪注入でバストをデザインすることで、形を整えることができます。
あまり知られていませんが、乳房の形がきれいに整うと、実は実際のカップ数よりもバストが大きく見える効果があります。
患者さんの悩んでいる箇所を詳しく伺ってそれをバストデザインに反映させることができますので、是非手術前に教えていただければと思います。
手術後の持続性
注入した脂肪は手術後1週間で定着するものと吸収されるものとに分かれます。
定着率は一般的には50%と言われています。手術後1週間が大きさのマックスで、その後次第小さくなります。
3ヶ月で完成と言われることが多いですが、多くの患者さんをみていると、1ヶ月くらいしたところのサイズがずっと続くことが多いように思います。
見た目の定着率としては、手術後1週間のサイズを100としたら、1ヶ月後のサイズは70から90となります(個人差があります)。
いったん生着した脂肪は、もうその場を離れることはありません。
手術後に激痩せしたら胸は小さくなりますが、脂肪がどこかに行ってしまうわけではなくその場に小さくなって留まっているだけなので体重が増えたらまたサイズは元に戻ります。
ダイエットしても、なかなかとれない箇所の脂肪ってありますよね?
なるべく、痩せづらい箇所の脂肪を採ってきて胸に注入すると胸が痩せづらい胸になります。バレない豊胸は、カップ数でいうと1回で0.5から1カップアップします。
そのサイズは3ヶ月すれば小さくなることはなく、常識的な範囲での体重増減であれば問題となることはありません。
安全性
バレない豊胸は、自分の体の組織を使うので、アレルギー反応などの有害事象が起こりづらいです。
私の経験では、従来型の脂肪注入の場合、5人に1人くらいの割合でシコリが発生しますが、バレない豊胸は2017年5月から2020年11月の約3年半の間に1700件ほど施術していますがシコリの発生は見られていません。
最近感染に関しては300人に1人くらいの割合で起こることがあります。
そのような際は、注入した胸が赤くなって痛みと腫れが出てしまいます。
傷を洗ったり、抗生剤の点滴をしたりすると1週間くらいで治癒します。
手術自体も短時間の静脈麻酔で可能です。背中を刺すような、脊椎麻酔、硬膜外麻酔や全身麻酔は一切必要ありません。
手術時間も短いので低リスクな手術と思っていただければと思います。
費用対効果
バレない豊胸は、脂肪吸引、脂肪注入、静脈麻酔、必要な薬品、含めて30万円(税抜き)です。その他、1万円、圧迫下着(ストッキングタイプ10,000円、ウエストニッパーやボレロタイプは12,500円)かかります。以上の費用以外にはかかるものはなく、通常の脂肪豊胸と同等以上のバストアップが可能です。
相場として脂肪豊胸は1回100万円を超えると思いますが、バレない豊胸はその値段で3回できますし、3回した場合は通常の脂肪豊胸1回よりも大きくなります。
脂肪吸引をしたことによる痩身の効果について、バレない豊胸では1部位から200ml脂肪をいただくという決まりになっています。
実は、脂肪吸引では、1部位から200ml採取すると変化が出ると言われています。
したがって、気になるところから集中して200mlの脂肪を採取するとその部分は部分痩せすることになります。