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もっと知りたい再生医療 What's regenerative medicine? 脂肪由来幹細胞

脂肪由来幹細胞って何?

セルバンクの細胞培養の取り組みをご紹介した前回を踏まえ、今回はその培養技術を生かして行われている「脂肪由来幹細胞」について。美容はもちろん、医療現場でも注目されるこの技術、さて、その特徴とは?

脂肪由来幹細胞ってなに?

2つの能力を併せ持つ、皮下脂肪組織から採取した細胞のことです。

「脂肪由来幹細胞(間葉系幹細胞)」「分化能:幹細胞はさまざまな組織の細胞に分化(変化)し、最終的に骨や軟骨、臓器、筋肉、神経、血球、皮膚などに成長します。」「自己複製能:組織に血管を新しく作らせたり、組織の細胞を増殖させたり、弱っている細胞を死なないように指令を出して保護します。」

私たちの身体は約60兆個もの細胞から構成されています。それらの細胞は個々の役割を十分に果たすため、絶えず新しい細胞と入れ替わりながら生体を維持しています。幹細胞とは、日々入れ替わり続ける組織を保持するために、失われた細胞を再び生み出す能力を持った細胞のことで、同時に組織がケガやダメージを受けたときに失われた組織を補充する能力も持っています。

こうした幹細胞の中でも、私たちの身体の皮下脂肪組織の中に含まれる幹細胞を「脂肪由来幹細胞」と呼びます。脂肪由来幹細胞には「分化能」と「自己複製能」という2つの働きがあり、セルバンクではその力を再生医療に応用することで、美容や医療に貢献しています。

脂肪由来幹細胞には、他にこんな働きも!

  • 抗炎症作用・免疫抑制作用
    炎症を鎮めたり、活性化している免疫細胞を、抑えたりします。
  • 免疫調整作用
    自己免疫疾患などで崩れてしまった免疫バランスを整えます。

脂肪由来幹細胞を使った治療の特徴って?

副作用(異物反応)の心配がなく、高い美容効果が期待できます。

脂肪由来幹細胞の力を生かし、フェイスラインやボディラインを整えることができます。この治療法では自身の身体から採取した脂肪+脂肪由来幹細胞を利用するため、異物反応の心配がなく、高い安全性を保ちながら女性らしいラインを形成できるのが特徴です。

  • フェイスリフトアップ
    フェイスリフトアップ年齢とともにこけたりくぼんだりした、
    ほおやまぶたがふっくら、つややかに。

    脂肪由来幹細胞を使った治療なら、目の下、ほうれい線、唇、額などシワが気になる部分だけでなく、加齢によってくぼんでしまったほおやこめかみ、こけてしまった輪郭の形成に大きな効果を発揮します。なぜなら脂肪由来幹細胞の場合、ヒアルロン酸注射のように吸収されてしまうことがなく、半永続的な効果が期待できるため。また、皮膚をきれいにしてシワやたるみを改善する肌の再生医療に対し、顔の輪郭形成できれいにするのが脂肪由来幹細胞を用いた治療の特徴です。

  • ボディメイク

    すでに海外では自分の脂肪を利用したボディメイクは非常にポピュラーになっています。なかでもサイズダウンを図りたい部位から採取した脂肪の中に含まれる、脂肪由来幹細胞をバストやヒップなどに注入する方法は、理想のボディラインを作ることができるとあって注目されています。
    従来、日本では小尻が好まれてきましたが、最近では「美尻」や「尻トレ」がトレンドになり、適度にボリュームのあるヒップに憧れる女性が増えています。こうしたニーズに応えるのが、脂肪由来幹細胞を使った治療です。

    ヒップアップ

    ヒップアップ
    日本人に多い扁平なヒップに脂肪由来幹細胞を注入。
    キュッと上がった美尻ラインが可能となる。

    バストアップ+痩身

    バストアップ+痩身
    例えば、お腹の脂肪を吸引してバストに注入。
    メリハリのあるボディラインを作り出す。

脂肪だけと脂肪由来幹細胞とでは、どう違うの?

脂肪由来幹細胞を使った脂肪注入のほうが、脂肪の生着率が高くなります。

たとえ自分自身の脂肪を利用するといっても、別の部位にあった脂肪がいきなり体内に入ると、身体の中で分解・吸収されてしまい、高い生着率は望めません。生着率とは、注入した脂肪が分解されず、脂肪として定着する割合のこと。この生着率を高めるために不可欠なのが、「幹細胞」の働きです。脂肪由来幹細胞ってなに?で紹介したように、幹細胞には①脂肪になる(分化能)②血管を作る働きを助ける(自己複製能)という2つの能力があり、注入した脂肪の生着率を高め、長期的な持続効果が期待できます。

生着率を高める幹細胞の2つの働き

  • 脂肪になる(分化する)
    脂肪の量が少なくなると、脂肪に変化して補充
  • 血管形成を助ける
    血管を作る働きを促し、脂肪に栄養と酸素を届ける

「脂肪由来幹細胞を使った移植の場合」と「脂肪のみの移植の場合」

これが脂肪由来幹細胞ならではの大きなメリットで、脂肪のみを移植する場合と比べると、生着率は2倍以上高くなることがわかっています。

生着とは?

一言でいうと、注入した脂肪が身体の中で分解されずに、脂肪として定着すること。生着率を高めるために、なくてはならないのが「幹細胞」の働きです。

脂肪由来幹細胞は、どうやって作られるの?

セルバンクの「細胞培養センター(CPC)」で約6週間かけて培養されます。

  • 脂肪由来幹細胞の抽出・採取

    医療機関で、患者さんのお腹や太ももなどから少量(小さな消しゴムほど)の脂肪を抽出。抽出の際は麻酔を行い、専用の針もしくはメスにて切開し、脂肪を採取します(採取時の傷口は小さく目立ちません)。

  • 抽出した脂肪由来幹細胞をCPCで培養

    培養して約1,000倍に増やした幹細胞

    抽出・採取された脂肪が、特定細胞加工物製造施設として国から認可されたセルバンクの「細胞培養センター(CPC)」に到着。その後、脂肪から幹細胞を無菌環境下で培養します。幹細胞を培養することで幹細胞の数を約1,000倍に増やすことができ、脂肪注入治療の課題だった生着率の低さが改善できます。

  • 注入する分の脂肪を取り出し、培養した幹細胞を合わせる

    脂肪吸引

    医療機関で、顔やバスト、ヒップなどに注入するための脂肪を、患者さんの身体から抽出。抽出場所はやはり、お腹や太もも、二の腕など、脂肪が気になる部位からとなります。

  • 脂肪と幹細胞を患者さんに注入

    注入する脂肪に幹細胞を合わせ注入する。

    6週間ほどかけて約1,000倍に増やした幹細胞を医療機関に輸送。その後、手術当日にStep3で抽出した脂肪と幹細胞を混ぜ合わせ、バストやヒップなど患者さんの希望箇所に注入します。

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