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肌の再生医療とは?
私たちの肌は、外からの刺激に対するクッションの役割や、断熱・保湿・エネルギーを蓄える働きをする「皮下組織」、肌の強さや弾力を維持する「真皮」、それらを覆い、外界からの異物侵入を防ぎ、肌内部の水分蒸発を防ぐバリア機能の役割の「表皮」によって構成されています。
厚さは約0.6mm~3mmと部位によって異なりますが、平均すると約2mm程度ととても薄く、デリケートな器官なのです。
真皮には血管やリンパ管、汗腺、毛包細胞などがあり、皮膚の本体とも言えます。
皮膚の95%を真皮が占め、さらにその真皮の約70%が「コラーゲン線維」、約5%が「エラスチン」というタンパク質の線維です。
コラーゲン線維を支えるようにエラスチンが網目状に形成されていて、その間を埋めているのが水分をたっぷり含んだ「ヒアルロン酸」です。そして、これらの生体物質を作る細胞が「線維芽細胞(肌細胞)」です。
真皮をキッチンスポンジに例えてみましょう。
スポンジ表面の片側は凸凹しています。これが表皮の基底層との結合部分で、スポンジを形成しているウレタン糸が肌細胞が作り出すコラーゲン線維とエラスチンです。
スポンジを水中に沈めるとたっぷりと水を吸い込みます。その水がヒアルロン酸です。
肌細胞はスポンジの中に点在し、スポンジに傷がついたり破れた時に、そこに集まってきてコラーゲン線維やエラスチンを作り出してスポンジの修復作業を行います。これが創傷治癒です。
新しいスポンジは細かい等間隔で目が詰まっていて弾力があり、しっかりとしていますが、使い続けていくとスポンジの繊維は所々切れ、弾力を失って形が変形し、スポンジの水分を溜め込む力が弱くなっていきます。この状態になるまで使い続けると、新しいスポンジと交換です。
真皮では、スポンジのウレタン糸の役割がコラーゲン線維とエラスチンです。
真皮全体にコラーゲン線維が網目状に張り巡らされ、それを要所要所で繋ぎ合わせているのが弾力性のあるエラスチンです。この構造が、スポンジのような皮膚の弾力を保つ役割を果たしています。
網目の隙間は水分をたっぷり含んだヒアルロン酸が満たし、肌の内側の水分を保つ役割を果たしています。
そしてこのコラーゲン線維、エラスチン、ヒアルロン酸の3つの真皮を構成する成分を作り出しているのが真皮の中にある線維芽細胞(肌細胞)です。
肌細胞は年齢とともに減少します。スポンジは使い古したら新しいものに交換できますが、真皮は一生ものです。真皮内を良い状態に保つことが美肌にとって不可欠なのです。
肌のハリや弾力は、真皮のコラーゲン線維やエラスチン、ヒアルロン酸によって保たれています。
コラーゲン線維は強度を司るタンパク質で、伸びたり縮んだりしない反面、引っ張りに強い「膠原(こうげん)線維」です。一方、エラスチンはしなやかで弾性があり、力を外すと元へ戻る性質を持つ「弾性線維」です。つまりコラーゲン線維はハリ、エラスチンは弾力を特色としています。
ヒアルロン酸は肌細胞以外にも表皮の角化細胞でも作られ、生体高分子の中でも極めて巨大な分子で、1gで6Lの水分を保つことが可能なほどの保水力で真皮の隙間を埋め、肌のハリを保つ手助けをしています。
真皮の中に存在する肌細胞は、これらを産み出す重要な細胞です。
コラーゲン線維とエラスチン、ヒアルロン酸、そしてそれらを生み出す肌細胞がそれぞれ関わりあいながら、肌のハリと弾力、潤いを保持しているのです。
しかし、肌細胞は年齢とともにその数は減り、さらに紫外線や外的要因(怪我やストレスなど)によりダメージを受けることでその機能が低下します。コラーゲン線維などを生み出す肌細胞が減少すれば、真皮内でのコラーゲン線維やエラスチン、ヒアルロン酸も減少し、真皮の弾力や水分量も減ってしまいます。
そうするとスポンジ構造が保てなくなり、使い古したスポンジのように弾力がなくなり、肌のハリが失われ、シワやたるみが現れます。
肌細胞がコラーゲン線維を少しずつ生産して分泌すると同時に、コラーゲン線維は少しずつ分解してゆっくりと代謝回転しています。40代あたりから肌細胞の数が急激に減少すると言われており、これに伴い真皮のコラーゲン線維の量も低下します。これはコラーゲン線維の分解量が合成量を上回るためと考えられています。
肌のハリや弾力を決定づけているコラーゲン線維は、その線維と線維の間に橋(架橋)をかけ、強度を保っています。
架橋はコラーゲン線維の結合をより強固にするとともに、網目状に張り巡らされた繊維と繊維の間に水分を蓄える役割も果たします。このコラーゲン線維の性質によって、肌は柔軟性と弾力性、保湿性を保つことができています。
肌細胞はコラーゲン線維を少しずつ生産して分泌すると同時に、少しずつ分解してゆっくりと代謝回転しています。しかし、加齢につれて真皮のコラーゲン代謝が衰えると、古いコラーゲン線維が分解されないために、余分な架橋がどんどん作られ、余計な架橋(老化架橋)が増えていきます。
老化架橋が増えると、今度はコラーゲン線維同士の結びつきが強まり過ぎて、組織が硬くなってしまいます。これも、老化現象としての皮膚の水分が失われてシワができる一つの要因です。
真皮で水分が消失しカサカサに乾き、その影響が表皮にシワとなって現われるのです。
老化架橋を増やす原因は加齢だけでなく、紫外線や排気ガス、ストレス等が挙げられます。
老化架橋を防ぐためには、肌細胞によるコラーゲン線維の生成を促す必要があります。
年齢を感じさせない美肌を維持するためには、加齢とともに減少するコラーゲン線維やヒアルロン酸を補うのがベストな方法です。
コラーゲン注射やレーザー、高周波治療器などでコラーゲン線維やヒアルロン酸を補う方法もありますが、最も確実な方法は、美肌に必要不可欠な全ての成分を生み出す工場でもある肌細胞を増やすことです。
しかし、肌細胞自体を化粧品やレーザーなどで増やすことはできません。
肌の再生医療は、自身から採取した肌細胞を培養し移植することで、減ってしまった肌細胞そのものを増やすことが出来る唯一の治療法です。
表皮は、肌の一番外側にある、普段私たちが目にしている部分です。厚さは平均0.2mm程度。皮膚を構成する層の中で最も薄い層です。表皮自体は4層から成り、下から順に以下のような役割があります。
基底層
真皮と接合している層。スポンジの凸凹のような波形を描き真皮と互いに絡みあうことで、真皮から毛細血管を通じて栄養を吸い上げた角化細胞(ケラチノサイト)が分裂を繰り返し、新しい皮膚を生成する。有棘層
数~10層くらいの細胞が並んで出来ている最も厚い層。基底層と同じように様々な細胞を含み分裂を繰り返す。顆粒層
外的刺激から皮膚を守る働き。「ケラトヒアリン顆粒」という小さなビーズのような粒が多数存在し、紫外線を反射させて深部への浸透を防止している。角質層
外的刺激からのバリア的な役割。下層から分裂によって押し上げられた角化細胞が最後にたどり着く層で、すでに細胞核は失われており、死んだ細胞が15層程度積み重なっている状態。角質層の表面には、汗腺から分泌される汗と皮脂腺から分泌される皮脂が程良く混ざった「皮脂膜」が角質層を守っている。これらが垢となって剥がれ落ちるまでの周期を「ターンオーバー」と言い、通常周期は約4~6週間。角質層は正常な状態であれば、15~20%の水分を含んでいます。私たちが化粧水や美容液を塗って潤いを与えているのも、この角質層です。
肌の表面に留まった剥がれ落ちるべき角質が溜まった状態を“ターンオーバーが乱れている”といい、ザラツキや乾燥、くすみや黒ずみといった症状にもつながります。また、表皮はシミの元になるメラニンとも大きく関わっているため、表皮のターンオーバーを整えることで、シミやくすみ・黒ずみなどを溜め込まない、透明感のある白い肌を保つことができます。
「美肌=コラーゲン」と結びつけられがちですが、美肌になるためにはコラーゲン線維だけに注目するのではなく、表皮と真皮、トータルでケアをすることが大切です。
水々しくキメ細やかで、ゆで卵のようなツヤのある肌は、表皮の状態を反映しています。
特に肌のツヤは、角質層の状態が健やかで光が均一に反射して見える状態で、肌の肌理(キメ)が大きな影響を与えています。
肌のキメは、キルティング生地のような、皮膚が盛り上がった皮丘(ひきゅう)と、谷である皮溝(ひこう)によって形作れられます。この皮丘と皮溝の落差が適度にあると角質層は水分で満たされ、ふっくらとしています。健康な肌では角質層に約30%の水分が含まれています。これが30%以下になると乾燥肌です。角質層の水分保持は、以下の3つの保湿因子によって行われています。
角質層の水分は、約80%はセラミドによって守られ、18%を天然保湿因子が、2%を皮脂が維持しています。
肌の潤いを保ち過剰な皮脂分泌のない滑らかな肌になるポイントは、角質層を乾燥させないこと。そのためには、強い力で肌をこするのはNG。角質層を傷つけて肌の水分を逃がしてしまうため、乾燥の原因になります。肌にとっての最も重要な保湿は、肌からの水分蒸発を防ぐことなのです。
乾燥は、肌あれ・かゆみ・かぶれ・小ジワなどの原因にもなります。
また、表皮のターンオーバーも肌のキメや透明感に関係しています。
ターンオーバーが順調に行われている肌(つまり新陳代謝が活発な肌)は、基底層の細胞が次々と分裂を繰り返し新しい細胞がどんどん生まれ、古い細胞がスムーズに剥がれ落ちていくため、常にきれいな状態を保つことができます。基底層には色素細胞(メラノサイト)があり、紫外線から体を守るためにメラニン色素を合成しています。日焼けで肌が黒褐色になるのはこのためです。ターンオーバーが順調であれば、紫外線によってしみやくすみの原因となるメラニンが生成されたとしても、約4~6週間で剥がれ落ち新しい細胞に置き換わるので透明感のある白い肌を保つことができます。しかし、加齢に伴う角化細胞の増殖が悪くなることで、ターンオーバーが遅くなり、また、紫外線や、睡眠不足、角質層の保湿不足、肌の代謝を促進するビタミン、ミネラル、アミノ酸等の栄養不足、ストレス、飲酒や喫煙、運動不足、便秘などもターンオーバーを乱す原因となり、古い角質がいつまでも表皮に残ってしまうと、きめの粗さ、くすみ、シミなどの原因になってしまうのです。
このように、理想の美肌には表皮の状態にも左右されます。
参考
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