治療できる部位
肌の再生医療での「手のシワ」の治療
「手のシワ」とは
意外と目につき、年齢が表れやすい「手の衰え」。「女性の年齢は首と手に表れる」と言われることがあるほど、手にシワがあるだけで、実年齢よりもずっと老けて見られてしまうこともあります。手のシワはメイクで隠すといったことも難しく、日常生活で自ら目にすることも多いため、実は気になっているという方も多いのではないのでしょうか。
「手のシワ」ができる原因
手に限らず、そもそもシワが増えてくる原因は、肌のハリと弾力の低下です。若い頃の手の肌は、皮膚の厚みもあり弾力があるので、軽くつまんでもすぐに元に戻ります。しかし、加齢により肌の弾力がなくなってくると、シワが元に戻りづらくなっていきます。
手にシワができてしまうのは、紫外線を非常に多く浴びるにもかかわらず、UVケアを手までおこなっている方が非常に少ないというのも、ひとつの大きな要因です。
再生医療で「手のシワ」の
改善ができる仕組み
手のシワが表れる原因は、手の皮膚、真皮部分にある肌細胞(真皮線維芽細胞)が減少・劣化し、ハリや弾力を保つ成分である「コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン」が少なくなってしまうからです。
肌の再生医療は、肌のハリの元となる「コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン」を生み出す“真皮線維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)”を増やす治療です。あなたの体に元々ある細胞を増やして、また戻す。すると、増えた真皮線維芽細胞がコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを生み出し、お肌のハリや弾力を蘇らせ、みずみずしく若返らせてくれるのです。
再生医療での「手のシワ」の
治療のダウンタイム
肌の再生医療は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの異物を注入したり、メスを入れる他の美容整形とは異なり、使うのは元々自分の体にある「細胞」と「血液」のみですので、副作用のリスクが極めて低い安全な治療法です。
しかし、細胞の移植には注射針を用いるため、以下のような副作用が生じる場合があります。いずれも、通常は数日程度でよくなります。
- 移植する際の注射による小さな出血
- 小さな内出血、青あざ
- 移植部位の腫れ、赤み
※治療遂行に際し、「麻酔薬・注射液・傷薬」の3剤を必要とします。これらの薬剤によるアレルギー等の反応(副作用)が起こる方もごくまれにいらっしゃいます。これらはあくまで一時的な反応に過ぎません。自分自身の線維芽細胞を移植することに副作用は認められておりません。
再生医療での「手のシワ」の
治療の効果について
肌の再生医療で「手のシワ」の治療をした場合の効果の現れ方と、持続期間について説明します。
効果の現れ方
肌の再生医療の効果の現れ方は、他の美容医療と比べると非常に緩やかです。
お肌のハリやうるおいを保つ「肌細胞(真皮線維芽細胞)」は、年齢と共に減少していきます。肌の再生医療で肌細胞を増やし、再びお肌に補充すると、肌の働きそのものが活発になり、少しずつお肌が若返ります。徐々に肌の機能が回復していくため、ハリやたるみが改善されるまで約3ヶ月~半年ほどかかります。
効果の持続期間
肌の再生医療は、コラーゲンやヒアルロン酸などを注入する「対症療法」とは異なり、肌の機能そのものを蘇らせる「根本治療」です。そのため、一度肌の再生医療で若返ったお肌は、またその状態から年を重ねることになり、効果は長期的に続いていくと言えます。
※培養し移植した真皮線維芽細胞のターンオーバーはおよそ5~6年です。保湿・UVケアなどのお手入れをしっかりされている方はより効果が持続しています。
※改善効果には個人差はございます。
他の治療法との比較
医療機関・クリニックでの治療法
肌の再生医療以外で手のシワを治療する方法をご紹介します。メリット・デメリット・リスクなども含め、ご自身に合う治療法を検討されることをおすすめします。
注入治療
ヒアルロン酸やコラーゲンなどの製剤をシワのある部分に注入する治療法で手のシワを改善することができます。シワの根本的な原因を解決するのではなく、シワを埋め立てることで目立たなくする対症療法となります。
即効性がありますが、その効果は数ヶ月~半年ほどで吸収され、薄れてしまうため、定期的な治療が必要です。また、ヒアルロン酸注射においては皮膚の薄い部分へ注入した場合、青白く浮き出てしまう場合もあることを知っておくと良いでしょう。
フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーは、極めて細かい照射径の炭酸ガスレーザーで皮膚表面に小さな穴をあけ、創傷治癒効果によってお肌のハリを取り戻す治療法です。
脂肪注入
脂肪を蓄えている脂肪細胞を大腿(太もも)などから取り、くぼんでいる個所に注入移植する方法です。自身の脂肪を使用するため、免疫反応の心配がありません。注入された脂肪の内、血液から栄養をもらい生着した脂肪細胞は生き残り、生着しなかった脂肪細胞は脂肪と共に吸収されます。
PRP療法(血小板療法)
自身の血液を採取し、遠心分離機にかけると、血球と血漿に分離します。分離した血漿の下の部分には多く血小板が存在し、その部分を「PRP(多血小板血漿)」と言います。PRP療法とはこのPRPを注射器で注入をする治療法です。
PRPを注入することで、細胞を一時的に活性化させて、肌のハリを保つコラーゲンなどの成分を作り出させることができるといわれています。
PRP療法は今ある細胞を一時的に働かせる治療法であるのに対し、肌の再生医療は細胞の数自体を増やす根本的な治療という点で違いがあります。
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