治療できる部位

肌の再生医療での「まぶたのくぼみ」の治療

株式会社セルバンクは特定細胞加工物製造事業者として、再生医療の普及活動を行なっており、その一環として関連する医療・美容情報につきましても発信しております。
Contents
  1. 「まぶたのくぼみ」とは
  2. 再生医療で「まぶたのくぼみ」の改善ができる仕組み
  3. 再生医療での「まぶたのくぼみ」の治療の症例写真
  4. 再生医療での「まぶたのくぼみ」の治療のダウンタイム
  5. 再生医療での「まぶたのくぼみ」の治療の効果について
  6. 他の治療法との比較

「まぶたのくぼみ」とは

まぶたには上まぶたと下まぶたがありますが、年齢の若い頃はふっくらとしてハリのあった上まぶたが、加齢などによって痩せ細り、くぼんでくることがあります。眉の下で奥行きがあるような影ができたり、横から見ると明らかにくぼんでいる状態を「まぶたがくぼんでいる」と言います。

「まぶたのくぼみ」ができる原因

まぶたのシワ、目の下のたるみ

目のまわりには、眼球を包むように「眼窩内脂肪(がんかないしぼう)」という脂肪があり、外的な衝撃から眼球を守っています。

若い頃の皮膚や筋肉はハリがあり弾力性があります。しかし年齢を重ねていくと、「皮膚の老化」「筋肉の老化」「皮下脂肪の老化」と、3つの要素の老化が進行します。

年齢とともに脂肪を支える目の周りの筋肉(眼輪筋)や肌のハリが衰え、徐々に弾力性を失っていきます。脂肪組織相互を結びつけていたコラーゲン繊維も老化とともに衰えて緩んでくるため、支えを失った脂肪(眼窩内脂肪)は重力により下方に移動し、目の下が突出してしまいます。結果、まぶたの上部にあった脂肪がなくなっていき、上まぶたはくぼんでしまうのです。

【目のシワ】解剖学的に効果のあるセルフケア マッサージ・化粧品について【医師の解説】

まぶたのシワは何故できる?

まぶたのシワ、目の下のたるみ

目元は、他の部位に比べ皮膚が薄い部分です。皮膚が薄いと肌のハリや潤いの元となる、「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」の量も少なく、老化による減少がシワとして目立ちやすくなります。

ハリや潤いが減った状態では、まぶたを動かす際に肌が折れ曲ります。若い頃のハリや潤いのある肌なら、シワにならずに元に戻りますが、年齢を重ねた肌では徐々にシワという形で折れ目が残ってしまうのです。

また折れ曲がって出来るシワとは違い、たるみにより出来るシワもあります。重力によってたるみ、余った部分が寄せられることで来てしまうのです。

再生医療で「まぶたのくぼみ」の改善ができる仕組み

肌の再生医療は、ヒアルロン酸や脂肪移植のように、くぼんでいる箇所を膨らませるという治療ではありません。肌は、表皮層と真皮層から出来ていますが、真皮層の弾力性が失われることで皮膚がくぼんでいってしまいます。そのため真皮層の弾力性を再生させることで、皮膚そのもののハリが復活し、結果としてくぼんでいる箇所が目立たなくなるという治療となります。

そもそも、年齢を重ねると真皮の細胞(真皮線維芽細胞)も数が減っていき、十分な量のヒアルロン酸等を真皮内に作り出せなくなる事で、肌のハリや潤いが失われていき「シワ」が出来やすく成ったり、「くぼみ」「たるみ」の原因となる皮下組織を押さえる力が弱くなります。

肌の再生医療はご自身から採取した少量の皮膚片から、真皮線維芽細胞を取り出し、専門施設で培養・増殖させ、ハリや潤いが失われ老化してしまった真皮層に移植する事で、真皮線維芽細胞の数を増やし肌の老化を改善させる治療法です。

移植された真皮線維芽細胞は、そのまま自分の肌細胞として肌のハリの元となる「エラスチン」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」を作り出していきます。自分自身の細胞を使い、増やして戻すことで副作用が極めて少ないのが特徴です。

再生医療での「まぶたのくぼみ」の治療の症例写真

Case.1 30代女性の症例

  • Before

  • After(治療後10ヶ月)

施術名
肌の再生医療(自家培養真皮線維芽細胞移植術)
施術の説明
患者様より肌細胞を採取、CPC(特定細胞加工物製造事業所)にて培養した肌細胞を患部に移植し、老化症状を改善する治療です。
施術の副作用・リスク
一般的な医療行為と同程度の副作用(内出血、色素沈着)のほかに、細胞の異常増殖による硬結やしこりの可能性を否定できない。また、線維芽細胞移植による自己免疫疾患の悪化の可能性も否定できない。
施術の費用
税込687,500円(初回治療総額)

再生医療での「まぶたのくぼみ」の治療の
ダウンタイム

肌の再生医療は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの異物を注入したり、メスを入れる他の美容整形とは異なり、使うのは元々自分の体にある「細胞」と「血液」のみですので、副作用のリスクが極めて低い安全な治療法です。

しかし、細胞の移植には注射針を用いるため、以下のような副作用が生じる場合があります。いずれも、通常は数日程度でよくなります。

  • 移植する際の注射による小さな出血
  • 小さな内出血、青あざ
  • 移植部位の腫れ、赤み

※治療遂行に際し、「麻酔薬・注射液・キズ薬」の3剤を必要とします。これらの薬剤によるアレルギー等の反応(副作用)が起こる方もごくまれにいらっしゃいます。これらはあくまで一時的な反応に過ぎません。自分自身の線維芽細胞を移植することに副作用は認められておりません。

再生医療での「まぶたのくぼみ」の
治療の効果について

肌の再生医療でまぶたのくぼみの治療をした場合の効果の現れ方と、持続期間について説明します。

効果の現れ方

肌の再生医療の効果の現れ方は、他の美容医療と比べると非常に緩やかです。

お肌のハリやうるおいを保つ「肌細胞(真皮線維芽細胞)」は、年齢と共に減少していきます。肌の再生医療で肌細胞を増やし、再びお肌に補充すると、肌の働きそのものが活発になり、少しずつお肌が若返ります。徐々に肌の機能が回復していくため、ハリやたるみが改善されるまで約3ヶ月~半年ほどかかります。

効果の持続期間

肌の再生医療は、コラーゲンやヒアルロン酸などを注入する「対症療法」とは異なり、肌の機能そのものを蘇らせる「根本治療」です。そのため、一度肌の再生医療で若返ったお肌は、またその状態から年を重ねることになり、効果は長期的に続いていくと言えます。

※培養し移植した真皮線維芽細胞のターンオーバーはおよそ5~6年です。保湿・UVケアなどのお手入れをしっかりされている方はより効果が持続しています。

※改善効果には個人差はございます。

他の治療法との比較

医療機関・クリニックでの治療法

医療機関・クリニックでできる眉間のシワの治療法にはいくつかの種類があります。

脂肪注入

脂肪を蓄えている脂肪細胞を大腿(太もも)などから取り、くぼんでいる個所に注入移植する方法です。自身の脂肪を使用するため、免疫反応の心配がありません。注入された脂肪の内、血液から栄養をもらい生着した脂肪細胞は生き残り、生着しなかった脂肪細胞は脂肪と共に吸収されます。

ヒアルロン酸注入

くぼんでいる箇所にヒアルロン酸を注入し、ふくらませます。肌のハリを取り戻す働きは基本的には無くくぼみを埋めるだけですが、結果として目元が若々しくなります。ヒアルロン酸は元々体内にある成分なので負担がかかりにくいです。即効性があり、注入後直ちに効果が実感出来るのも魅力です。効果はヒアルロン酸の分子の大きさ(架橋が多いほど分子が多く吸収しずらい)によって持続期間が異なりますが、持続期間は3~4ヶ月が一般的です。分子が小さいと細かいしわを滑らかに出来、分子が大きいと体内に留まる時間が長くなる為効果が長持ちします。クリニックによって使用しているヒアルロン酸の種類が違いますので、カウンセリングでそれぞれの特徴を理解して、自分にあったヒアルロン酸選びの参考にすると良いでしょう。

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解剖学的に形態が変形してしまったものをヘルニアといいますが、上まぶたがくぼんだり、下まぶたが飛び出てしまったものは手術的に改善するしかありません。

ただ脂肪を抜き足ししたら良いということではないので、専門医とよく相談の上で治療を進めると良いでしょう。

ストレッチやマッサージ

マッサージはどこに効かせるかが重要です。目の周りのマッサージというと眼輪筋を鍛える、筋肉の可動域を良くするなど、筋肉あるいは皮膚に効かせるものになると思います。

一般的な筋肉トレーニングでも上腕二頭筋に効かせる、広背筋に効かせるというように、効かせたい場所を強くイメージしてトレーニングします。目の周りのマッサージをする場合も同じように、どこにアプローチさせたいかを意識し、効かせるイメージを持ってマッサージすることが大切です。

気をつけなければならない点ですが、眼輪筋のマッサージはあまりやり過ぎると、眼輪筋が断裂したりする可能性があります。適度に血行を保ち、筋肉の力を保つような、筋肉の緊張を解く優しいマッサージが良いでしょう。また、ぎゅっと深くシワを寄せるような動作を伴う表情筋トレーニングによって、恒常的に目尻へシワを寄せてしまうことは出来る限り避けたほうが良いです。余計なシワを作る原因となります。

なお老人様顔貌のような、すでに解剖学的に変異しているような皮膚はマッサージでは治せません。そこは留意しておくと良いでしょう。

アイクリームなどの化粧品

化粧品は表皮の真皮へではなく、表面の水分を補うことしか出来ないため、解剖学的に目の周辺の形態を改善することは出来ません。

しかしながら、表面の小ジワを目立たなくするなどの補う効果は期待できます。アイクリームや化粧品などで目の周辺の皮膚をマッサージすると、血行を良くし、水分含有量を増やすことが出来るでしょう。

なお、筋肉に効かせるマッサージよりは強めでも良いかもしれません。ただし、筋肉までダメージがいかない位の程良い強さで行うことが良いでしょう。

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