シカクリームは肌荒れに効果があるの？肌の専門家が解説

シカクリームの「シカ」という名前はどんな意味なのでしょうか。名前の由来は2つの説があります。

ツボクサとは、日本をはじめとした世界各地で広く分布している天然ハーブのひとつです。セリ科の多年草で、野原や道端に自生しています。葉の大きさは2～4cmほど、茎は長く地上を這うように広がるのが特徴で、節から根を出します。

インドの伝統的医学アーユルヴェーダでは万能な薬草として、東洋では古くから長寿のハーブとされ、脳の栄養源で精神力を養うと言われています。日本でも古くからその効果を信じられており、日本最古の朝廷がおかれた奈良では、日本書記や遺跡で発見された木簡に生薬名として記されていました。

世界中でとても大切なハーブとして扱われ、愛されてきたからか、その名称はとても多いです。

野生の虎がケガを治す際、ツボクサに体を擦り付けて傷を癒していた様子からその効能が発見されたという伝承も残っており、「タイガーハーブ」という別名はその逸話からきているそうです。

世界的に民間療法や美容に用いられる有名なハーブであり、特にインド、中国、韓国では多くの化粧品に美容成分として配合されています。

近年では、世界保健機関（WHO）が「21世紀の驚異的薬草」であると位置づけ、「保護すべき薬用植物の中でもっとも重要なものの一つ」と認めたことで大変話題となりました。

ツボクサは様々な効能を持つ植物ですが、その効能の1つに「コラーゲンの生成を促進させる」効果があるとされています。

コラーゲンとは、肌の細胞の中に存在しているタンパク質の一種で、体内の細胞と細胞をつなぐ接着剤のような働きを持っていますが、実は肌だけでなく、血管や筋肉、骨にもあります。このことから、ツボクサのコラーゲンの生成を促進させる効果は外傷に対しての治療に効果があるとされています。

ちなみにどういった成分が治癒に対して効果を発揮しているかですが、ツボクサから抽出される主な成分は次の通りです。

これらのうち、アジアチコシド、アジア酸、マデカッソ酸に創傷治癒作用（細胞が傷ついた際に自然と元の状態へと治ろうとする働き）があるとされています。