このページは公開されてから1年以上が経過しています。最新の記事はこちらからご確認ください。
美容のナレッジ
毛穴の開きの原因や予防・改善方法とは？
多くの人が悩むであろうお肌の悩み「毛穴」。鼻の頭や横、頬などは特に毛穴の開きが気になる人も多いと思います。
また、広がった毛穴を放置してしまうことで黒ずんでしまったり、炎症や感染を引き起こしてしまい、さらに悩むという人もいるでしょう。
ここではどうして毛穴が目立ってしまうのか、広がった毛穴や黒ずんだ毛穴の改善方法や予防について解説していきます。
毛穴の開きとは
毛穴は表皮が真皮まで落ち込むことで穴を形成し、肌の奥から伸びる体毛と、皮脂を分泌する皮脂腺の出口となっています。しかし、皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴部分に溜まってしまうと毛穴を広げる原因となってしまいます。
そして分泌された皮脂や周囲の角質が毛穴中で凝固、発達すると角栓となります。毛穴の開きは角栓が詰まることによって毛穴が押し広げられることで起こるのです。
毛穴の構造
人の体には非常にたくさんの毛穴が存在しておりますが、顔は特に毛穴の数が多くその数は約20万個と言われています。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3構造でできていますが、「毛穴」は皮の付属器のようなものとして存在しています。医学的には「毛包」と呼ばれますが、表皮の部分が真皮まで落ち込んで毛穴を形作っているため、毛穴は表皮に属します。毛穴の中は皮膚の内側ではなく、皮膚の外側なのです。
また毛穴には皮膚に油を与える皮脂腺が必ずセットで存在しており、皮脂腺の下から毛が生えています。そして油、つまり皮脂は奥から生えてくる毛を伝い、毛穴から表皮へ分泌されているのです。
毛穴が開く原因
皮膚のバリア機能が壊れているところに追い打ちをかけるようにダメージを与えると、毛穴が開いて目立つ原因となってしまいます。代表的なもので言えば、過度なクレンジングと乾燥でしょうか。
過度なクレンジング
現代女性にとって必須というべきメイク。お化粧をする際にファンデーションを使用しない人は少ないと思います。そしてファンデーションをはじめとしたメイクアップ用品の多くには油が使われています。水に馴染まない、汗をかいても落ちないような非常に高機能な油です。
そのためメイクを落とすためには必ずクレンジング剤でメイクや汚れを落とすと思いますが、このクレンジングという行為を過度に行うのも毛穴開きの原因となるダメージの一つとなり得ます。
理由は必要な皮脂まで落としてしまうことで皮膚のバリア機能を壊してしまうこと。メイク汚れが肌に残ってしまうことで、肌荒れや毛穴詰まりなどを起こす要因となるため、“きちんと”落とそうとして洗浄力の高いクレンジング剤を使用したり、ゴシゴシ擦ったりしたくなると思います。
しかし“きちんと”故に、メイクや汚れだけでなく、必要な皮脂や油膜をも落とす可能性があります。皮脂も油のため、メイク汚れと共に表皮を覆う必要な油も根こそぎ落としてしまいかねず、それが過剰なクレンジング行為となり、皮膚のバリア機能を破壊してしまうのです。洗浄力の強いオイルクレンジングは特に注意が必要でしょう。
また摩擦も肌に負担を与える行為ですので、優しくクレンジングしてください。
乾燥
お肌が乾燥している...それは皮膚のバリア機能が低下している状態です。そして毛穴が目立つ原因の1つは保湿不足にあります。表皮が干からび萎縮している状態が長く続くと毛穴は開いた状態で固定されてしまうのです。
ではどんな理由でバリア機能は低下してしまうのでしょうか？
過度なクレンジング
前項に出てきたクレンジングも乾燥の原因になります。過剰にクレンジングをしてしまうことで、必要な皮脂や油膜をも洗い落してしまい、潤いを保持できず乾燥してしまう可能性があります。
紫外線
保湿を妨げる原因の一つに紫外線があります。紫外線は皮膚のバリア機能にダメージを与えるため、皮膚の水分を保持できなくなり、乾燥を招くことになります。
毛穴の開きを改善する治療はある？
医療機関・クリニックでの治療と効果について
レーザー治療
肌の細胞を刺激することでコラーゲン生成を促進させ、肌のハリが戻ることで毛穴の開きやニキビ跡などが目立たなくさせる治療です。またメラニン色素に作用するレーザー治療もあるため、色素沈着による黒ずみであれば改善を期待できます。
ケミカルピーリング
酸などの薬剤を肌に塗布することで、肌の表面の角質層を軟らかくし、古い角質をはがし落とすのがピーリングです。皮膚のターンオーバーが促されることで角質が置き換わるため、毛穴の黒ずみ改善が期待できます。
関連記事
エクストラクション（角栓除去）
マッサージにより皮膚と毛穴をやわらかくし、角栓が取れやすい状態で指圧、または器具を使い毛穴の詰まりや黒ずみを押し出す治療です。フランス語で「Extraction」といい、“引き抜くこと、摘出”を意味します。
肌の再生医療
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3構造でできており、肌の再生医療は真皮層を修復する治療です。
そして毛穴は表皮に属しています。そのため、毛穴を直接的に修復したり、改善したりするようなことはありません。
しかし、小ジワやほうれい線、クマが気になると言って治療を受けた方が副次的に毛穴まで目立たなくなったと言われたことはあります。
毛穴を目的としての治療には向きませんが、皮膚の状態を良くした結果として、毛穴改善の可能性があります。
関連記事
【Q&A】毛穴と肌の黒ずみ、肌の再生医療で除去できますか
セルフケアについて
表皮トラブルのケアの仕方はみなさんご存じ「保湿」ですが、同じ表皮に属する毛穴も同様で、毛穴が目立つ一番の原因は保湿不足です。これは今日明日にでも毛穴を目立たせなくするケアではありませんが、形状的に続けると毛穴が目立たなくなる。それが保湿ケアになります。
もちろん生まれつきのもの、体質や肌質などの問題も半分くらいはあると思います。しかし残りの半分は保湿によって予防できるものであり、逆を言えば保湿を怠っている人の毛穴は非常に目立って見えます。
水分含有量が多いと膨張するように、保湿不足になると縮んで萎縮してきます。毛穴は表皮の部分が真皮まで落ち込んで毛穴となっているため、表皮が干からび萎縮している状態が長く続くと毛穴は開いた状態で固定されてしまうのです。
それではどんな保湿の仕方が良いのか。1～2ヶ月真剣に保湿を行ってみてください。皮膚にはターンオーバーというものがあり、角質は1ヶ月で完全に置き換わります。その間、真剣に保湿を行えば毛穴の目立ちは抑えられていきます。
皮膚の保湿はワセリンのような油分の多いものは避け、化粧水で行ったほうが良いでしょう。刺激の少ない低刺激性を謳っている化粧水で、自分が使って心地よいと感じるものを選んでください。
【毛穴ケア】自宅で簡単に毛穴を治す方法を教えます【医師の解説】
毛穴パックは効果がある？肌再生の専門家の意見
一昔前に流行った、角栓を取るための「毛穴パック」。ビリっと剥がして一気に角栓が取れるのを見ると、清々しくもありますが、実は毛穴のケアとしてはあまりおすすめできるものではありません。
角栓を剥がし取ると、一時的に毛穴のケアが出来たように思えますが、何度も繰り返し毛穴パックを行なうことで皮膚にダメージを与え、毛穴が開きっぱなしになる方も存在します。毛穴のケアとしては、できればやらないほうがいいでしょう。
【毛穴パックとか】なんの根拠もない美容法④選【ピーリングとか】
毛穴の開きを予防するには？
毛穴の開きを予防するためにやってはいけないこと
ニキビ跡同様に一度開いてしまった毛穴を元に戻すことはとても難しく、同じように解決策や決定打のないのが実情です。決定打がない以上、様々な情報に惑わされることなく、上手に付き合っていくのがベストと言えるでしょう。
決定的な解決策がない中で唯一言える予防策、それは広がった毛穴を助長し、さらに広げるような行為をしないこと。
- 角栓取り「鼻パック」
- ぎゅっと絞る
これらは皮膚にダメージを与え、毛穴の開大を助長する行為です。今すぐにやめることをお勧めします。
完全な対策というのは難しいですが、できることが何もないわけではありません。それは何もしないということ。皮膚のダメージとなるような刺激を与えず、過度に皮膚を痛めつけない。医者の意見として、何もしないということも治療となり得るのだと知っていてください。
ちなみに、年を取ると皮脂腺の分泌は低下していくので、年を取るごとに治ってくる傾向があります。20～30代の皮脂腺の分泌が盛んな、今すぐに対処したいと考えている人に関しては自身の出来ることをし、予防に努めるしかないでしょう。
【ブラックヘッド】いちご鼻・毛穴の黒ずみ・ブラックヘッドは治せる？肌再生の専門家が解説します。【角栓除去】
「肌の再生医療」とは…？
肌の再生医療は、ご自身の皮膚から細胞を抽出し培養して増えた細胞を、肌の老化の気になる部分に移植することで「若返り効果」「抗老化」が期待できる治療です。
MENU
About
Skin Regenerative Medical Treatment
シワ・たるみの根本治療
肌の再生医療とは？
肌の再生医療は、あなたのお肌の “時間” を巻き戻し、若返らせることができる治療法です。あなたの細胞を増やし、肌本来が持っている力を回復させ、極めて自然にシワやたるみを改善します。今の元気な細胞を凍結保管し、未来の自分に使うこともできます。
セルバンクに相談する
自分にあった肌の治療って
気になりますよね？
再生医療の詳しい内容など
お気軽にご相談ください。
