治療できる部位
肌の再生医療での「目元のたるみ・シワ」の治療
目元のたるみ・シワとは
人は誰かと会話をする時、初めて会う人に挨拶をする時など、相手の目を見ることがよくあります。人の第一印象は見た目で決まることが多いといわれていますが、特に顔、さらにその“目元”は、その人の印象を決める重要なポイントとなるでしょう。目元のたるみやシワが目立つと、実年齢より老けて見えたり、不機嫌そうに見えてしまう場合もあります。
目元とは、目の周り全体のことをを指しますが、具体的にたるみやシワが気になりやすいのは、主に目の上(まぶた)、目の下(下まぶた)、目尻で、中には目頭のシワが気になるという方もいます。
目元がたるんでしまう原因
目元がたるむ原因は、主にお肌の弾力成分の低下や、お肌の糖化です。お肌の弾力成分は、肌細胞(真皮線維芽細胞)が作り出します。加齢や乾燥などにより、真皮線維芽細胞が減ったり質が低下することで、肌のたるみが起きやすくなってしまいます。
また、それ以外にも以下のようなことも目元のたるみに繋がります。
- 皮下脂肪(皮下組織)のたるみ
- 筋肉の衰えによるたるみ
- 体内の酸化
- 紫外線などの刺激
- 皮膚の乾燥
- 睡眠不足、栄養バランスの乱れ、喫煙、姿勢のクセなどの生活習慣
目元のシワの種類とそれぞれの原因
ちりめんジワ
ちりめんジワは、とくに目の下や目尻に多く表れる細かいシワのことをいいます。乾燥ジワや小ジワと言われることもあります。ちりめんジワができる主な原因はお肌の乾燥です。お肌が乾燥した状態が続いてしまうと、年齢が若い方でもちりめんジワが出てくることがあります。
真皮ジワ
ちりめんジワはお肌の比較的浅い部分、表皮にできる細かいシワですが、真皮ジワとはその名の通り表皮の奥にある真皮にまでくっきりと、深く刻まれたシワのことをいいます。無表情でいても消えることのない存在感のあるシワで、目元ではとくに面積が広い目の下やまぶたにできることが多いといいます。
真皮にシワが刻まれてしまうのは、加齢などが原因で真皮内の“線維芽細胞”の数が減少したり質が低下してしまうからです。真皮線維芽細胞は、お肌のハリや弾力のもととなる「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」を生み出す、みずみずしいお肌を保つには欠かせない役割を持つ細胞ですが、その数は加齢とともに減少してしまいます。真皮線維芽細胞の数が減ったり質が低下すると、お肌のハリや弾力を支える成分が作られる数も減り、シワやたるみができやすくなってしまうのです。
真皮線維芽細胞が減ってしまう原因は、加齢以外にも様々なことが考えられます。
- 紫外線の影響
- 乾燥
- 活性酸素 など
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表情ジワ
表情ジワとは、笑ったり困ったりなどの表情を作る時に顔にできるシワのことを言いますが、目元の表情ジワとは、主に目尻の笑いジワのことをいいます。
詳しくは下記のぺージで原因や治療法を含めて解説しています。
再生医療で目元のたるみ・シワの改善ができる仕組み
目元のたるみやシワは、その程度にもよりますが、年齢や肌質にかかわらず誰にでもできてしまうものです。しかし、ついたシワがくっきりと刻まれてしまったり、たるみが目立ちやすくなるのは、加齢や乾燥などの様々な原因によりお肌のハリや弾力が失われてしまうからです。
肌の再生医療の治療は、肌のハリの元となる「コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン」を生み出す“真皮線維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)”を増やす治療です。あなたの体に元々ある細胞を増やして、また戻す。すると、増えた真皮線維芽細胞がコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを生み出し、お肌のハリや弾力を蘇らせ、みずみずしく若返らせてくれるのです。
再生医療での目元のたるみ・シワの治療の症例写真
Case.1 30代女性の症例
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Before
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after(治療後9ヶ月)
- 施術名
- 肌の再生医療(自家培養真皮線維芽細胞移植術)
- 施術の説明
- 患者様より肌細胞を採取、CPC(特定細胞加工物製造事業所)にて培養した肌細胞を患部に移植し、老化症状を改善する治療です。
- 施術の副作用・リスク
- 一般的な医療行為と同程度の副作用(内出血、色素沈着)のほかに、細胞の異常増殖による硬結やしこりの可能性を否定できない。また、線維芽細胞移植による自己免疫疾患の悪化の可能性も否定できない。
- 施術の費用
- 税込489,500円(初回治療総額)
再生医療での目元のたるみ・シワの治療のダウンタイム
肌の再生医療は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの異物を注入したり、メスを入れる他の美容整形とは異なり、使うのは元々自分の体にある「細胞」と「血液」のみですので、副作用のリスクが極めて低い安全な治療法です。
しかし、細胞の移植には注射針を用いるため、以下のような副作用が生じる場合があります。いずれも、通常は数日程度でよくなります。
- 移植する際の注射による小さな出血
- 小さな内出血、青あざ
- 移植部位の腫れ、赤み
※治療遂行に際し、「麻酔薬・注射液・傷薬」の3剤を必要とします。これらの薬剤によるアレルギー等の反応(副作用)が起こる方もごくまれにいらっしゃいます。これらはあくまで一時的な反応に過ぎません。自分自身の線維芽細胞を移植することに副作用は認められておりません。
再生医療での目元のたるみ・シワの治療の効果について
肌の再生医療で目元のたるみ・シワの治療をした場合の効果の現れ方と、持続期間について説明します。
効果の現れ方
肌の再生医療の効果の現れ方は、他の美容医療と比べると非常に緩やかです。
お肌のハリやうるおいを保つ「肌細胞(真皮線維芽細胞)」は、年齢と共に減少していきます。肌の再生医療で肌細胞を増やし、再びお肌に補充すると、肌の働きそのものが活発になり、少しずつお肌が若返ります。徐々に肌の機能が回復していくため、ハリやたるみが改善されるまで約3ヶ月~半年ほどかかります。
効果の持続期間
肌の再生医療は、コラーゲンやヒアルロン酸などを注入する「対症療法」とは異なり、肌の機能そのものを蘇らせる「根本治療」です。そのため、一度肌の再生医療で若返ったお肌は、またその状態から年を重ねることになり、効果は長期的に続いていくと言えます。
※培養し移植した真皮線維芽細胞のターンオーバーはおよそ5~6年です。保湿・UVケアなどのお手入れをしっかりされている方はより効果が持続しています。
※改善効果には個人差はございます。
他の治療法との比較
医療機関・クリニックでの治療法
目元のたるみやシワを改善するための治療法には様々なものがあります。
経結膜脱脂法などの脱脂手術
脱脂手術とは、下まぶたの内側にある眼窩脂肪と呼ばれる脂肪をメスを使って切開し、取り除く手術で、目の下のふくらみによるたるみやクマが気になる場合にすすめられることが多いようです。場合によっては、取り除いた眼窩脂肪を凹んでいる部分に注入することもあるようです。
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脱脂手術のメリット
- 目の下のたるみやクマの改善に効果が期待できる
- まぶたの裏側からの手術の場合は傷跡が残らない
- 一度の手術で効果が得られる場合が多い
- メスを使う手術の中では比較的ダウンタイムが短い
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脱脂手術のデメリット・リスク
- 元々脂肪がない人は適応外となる
- 内出、血痛みや腫れなどのダウンタイムがある
- 目の下のふくらみを取ることで、かえってシワやたるみなどが目立つ場合がある
- 医師の技術に左右される手術のため、希望通りの結果にならない可能性がある
レーザーなどの照射治療
ハイフ(HIFU)の超音波の到達深度を浅め(真皮層のみ)に調整し、目元のたるみ改善のために用いることがあるようです。
また、サーマクールでも目元専用のチップを使用したサーマクールアイにて目周りのたるみやクマの改善の治療ができるといいます。
どちらも熱刺激による創傷治癒効果で真皮線維芽細胞を活性化させ、お肌のハリや弾力を取り戻す効果を狙った治療となります。メスを使う手術と比べて手軽に治療を受けることができますが、その効果は数ヶ月~半年前後となるため、長期的に効果を持続させるには定期的に治療を重ねることが必要になります。
注入療法
ヒアルロン酸などの製剤をシワや凹みのある部分に注入し、埋め立てることで目立たなくする治療法です。即効性がありますが、その効果は数ヶ月~半年ほどで吸収され、薄れてしまうため、定期的な治療が必要です。
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