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ハイフ(HIFU)の効果とは?医療・エステの違いについても解説

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ハイフ(HIFU)は「高密度焦点式超音波治療法」という治療法です。
前立腺がんや子宮筋腫などの病気治療で使われています。
肌の表面には熱を与えずに、皮膚の下にある真皮とSMAS筋膜に熱を与えることができる特徴を美容分野に生かすことに成功したのが米国のウルセラ社でした。

ウルセラ社が2004年に開発したウルセラ(一般的な呼び名:ウルセラ/ulthera/ウルセラシステム/ウルセラリフト/ウルセラピー)は、多くの臨床試験を重ね、2009年にFDA※1)からリフトアップ効果で初めて認可を受けました。

株式会社セルバンクは特定細胞加工物製造事業者として、再生医療の普及活動を行なっており、その一環として関連する医療・美容情報につきましても発信しております。
Contents
  1. ハイフ(HIFU)とは
  2. ハイフ(HIFU)の効果について
  3. ハイフのメリット・デメリット
  4. ハイフ治療の禁忌事項|ハイフを受けることができない方
  5. 医療機関とエステサロンのハイフ
  6. ハイフと他のリフトアップ治療との違い

ハイフ(HIFU)とは

ハイフ…HIFU(High Intensity Focused Ultrasoundの頭文字)とは、「高密度焦点式超音波治療法」のこと。

高密度とはハイパワー、焦点照射式とは周囲にダメージを与えないということです。
つまり、他の組織を傷つけずに、狙った部位にだけ熱エネルギーを届け、ピンポイント治療を可能にしたマシン機器がハイフです。

病気治療の分野では前立腺がん、子宮筋腫、骨転移の疼痛緩和、本態性振戦(原因不明な手や頭の震え)において保険診療で行われており、近年では切除不能の膵がんの治療にも自由診療で用いられています。

このハイフの特徴を活かし、美容分野ではたるみが気になる箇所に照射することで切らずにリフトアップが可能になりました。

ハイフ(HIFU)は真皮層のさらに奥の皮膚の土台のたるみへアプローチ

顔面は、外側から、表皮、真皮、皮下組織(脂肪)、スマス筋膜(SMAS)、表情筋、の順で層になっており、それぞれの層と骨とをつなげるリガメントという支柱が顔面に点在しています。

スマス筋膜とは、数ある表情筋を覆ってまとめる一枚の膜です。
コラーゲン質の繊維状の筋膜で、皮膚全体を支える土台のような存在です。

顔がたるむ原因は、ひとつではありません。

顔がたるむ原因

  • 真皮

    真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の減少により表皮を支える力が弱まることでたるむ。

  • 皮下

    皮下脂肪の蓄積により重力によってたるむ。

  • スマス筋膜

    加齢によるコラーゲン密度の減少による筋膜のたるみ。

  • 表情筋

    加齢による筋力の衰えで真皮や表皮を支える力が弱まることによるたるみ。

このように、表皮以外のどの部位においてもたるみは起こります。
ハイフは、上記03の皮膚を支える「スマス筋膜」を熱凝固させて引き締めるたるみ治療です。

加齢によって表情筋が衰え筋肉が痩せると、筋肉を覆っているスマス筋膜にもたるみが生じます。それに連動して、その上に位置する皮下脂肪や真皮層にもたるみが生じます。
今まで、顔の深部に位置するスマス筋膜は、顔の皮膚を切開する手術でしかアプローチできなかったのですが、ハイフの登場によって切らずに深部のたるみの原因であるスマス筋膜へ直接働きかけることができるようになり、切らないリフトアップが実現したのです。

肌のたるみ

ハイフ(HIFU)の効果について

ハイフの効果

ハイフは、肌深部にあるスマス筋膜のタンパク質の熱変性によって土台部分から肌を引き締める効果があるため、以下のようなお悩みにお勧めです。

ハイフが有効な部位

  • ・頬のたるみ
  • ・フェイスラインのもたつき、たるみ
  • ・口元のたるみ
  • ・二重アゴ
  • ・ほうれい線
  • ・全体的にリフトアップさせたい
  • ・小じわ
  • ・肌のハリや弾力の低下

また、熱エネルギーが届く距離を調整することで、深部のスマス筋膜だけではなく、その手前の真皮をターゲットにした小ジワや毛穴の開きの改善にも対応できます。

近年ではおでこやこめかみ、まぶたなどの皮膚の薄い部分にも使用できるようなアタッチメントがあるハイフも開発され、表皮の浅いしわへの対応も可能になりました。

ただし、スマス筋膜を熱収縮でリフトアップするには限界があります。
なぜなら、顔のたるみはスマス筋膜のゆるみだけが原因ではないからです。

ハイフで最もリフトアップ効果が実感できるのは、比較的早い段階で顔のたるみが気になり出した方(30代)でしょう。

顔がたるむ原因01~04の全てが当てはまる可能性が高い50代後半以降の方は、個人差もありますがあまり効果を感じられない場合もあります。

その場合は他の施術との組み合わせてハイフ治療を行うことで、リフトアップが可能になります。

ハイフがリフトアップに効く仕組み|創傷治癒とは

子供の頃、紙の上で虫メガネを使って太陽光を1点に集約させ、その1点だけ紙を焼け焦げさせる実験をした経験はありませんか?これと同じようなことがハイフによってスマス筋膜に起ります。

  • 高密度の超音波によってスマス筋膜に熱エネルギーが届けられる
  • コラーゲンでできた繊維であるスマス層が「たんぱく質の熱変性」により収縮
  • たるんでいた膜が縮む
  • 土台がピンと張り
  • たるみを引き締める

さらに上記の現象に加え、熱刺激を受けた組織は「ケガだ!!」と認識し、創傷治癒の過程により新しいコラーゲンを活発に生成します。この二つの作用により「肌の弾力が改善されリフトアップする」という仕組みを利用した機器が、ハイフというわけです。

ハイフの効果の持続時間およそ3~6ヵ月のため定期的な施術が必要

数あるハイフですが、照射後のリフトアップの過程はほぼ同じです。
なぜなら、機械が進化しても、人体におよぼす影響は変わらないからです。
ハイフの効果と持続時間は、ハイフのパワーに比例します。

普通のパワー 強力なパワー
直後~1週間後 普通のパワーリフトアップ効果を実感 リフトアップ効果を実感
1ヶ月後 日増しにリフトアップを感じる 目に見えてしっかりリフトアップする
3ヶ月後 最もリフトアップ効果を実感できる 普通のパワーよりもリフトアップ効果を実感できる
半年後 ピーク時に比べて少し戻りを感じる ピーク時に比べると少し戻りを感じるが普通のパワーよりもリフトアップは持続
1年後 施術前よりは良いが、元の状態に戻りつつある 施術前よりは良いが、元の状態に戻りつつある

半年くらいでピークの時と比べると少し戻りを感じるようになることが多く、半年経過時点で二度目の照射をするとリフトアップ状態を維持できるようになります。

ハイフのメリット・デメリット

ハイフのメリットは即効性と手軽さ

  • ・切らずにリフトアップが可能
  • ・ダウンタイムがない
  • ・すぐに効果を実感できる
  • ・施術時間が短い
  • ・手軽にリフトアップできる
  • ・リフトアップと同時に肌質アップも期待できる
  • ・施術直後からメイクが可能

ハイフのデメリットは痛み・引きつれなどのリスク

  • ・照射中の痛み(パワーや部位による)
  • ・照射後は一時的に色素沈着や赤みが見られる場合がある。
  • ・下あごや頬下に軽度のひきつれを感じることがあるが、2~3週間で落ち着く。
  • ・しびれ等の違和感が一時的に生じる場合がある。
  • ・施術当日はシャワーのみで、入浴は翌日から可能。
  • ・痩せている人が施術すると頬がこけることがある。

ハイフのダウンタイムについて

ハイフの施術を受けると、副作用として以下のような症状が出ることがあります。

  • ・赤み・むくみ・腫れ
  • ・やけど・水ぶくれ
  • ・神経損傷

この症状が落ち着くまで、個人差がありますがおよそ1週間前後かかるようです。1ヶ月を経過しても症状が残っている場合は施術を受けた医療機関に相談しましょう。

ハイフの利点と欠点について医師が解説

ハイフは例えるならば“医者でないと使えない美顔器”です。

従来の治療の概念は「形態的・機能的に異常になったものを正常の状態・形態に戻す」「解剖学的に正常な位置に戻す」「もしくは生理学的な正常な状態に戻す」ですが、美容医療の概念は「正常なものを正常なものに作り直す」ということなので、従来の治療の概念とは異なります。

利点
  • ・低価格で手が届きやすい・即効性がある
  • ・施術時間が短い
  • ・痛みが少ない
  • ・術後のダメージが少ない
欠点
  • ・目に見えた効果を期待してはいけない
    (持続性のあるタイトニング効果は期待できず、あくまで一時的な効果しか望めない)

顔面に出来てしまった癌の陥没の痕を修復するのは、治療か美容医療か曖昧なところがありますが、この場合は「異常になったものを正常に戻す」ということですので、『治療』になります。

一重瞼を二重瞼にする手術は「正常なものを正常なものに作り変える」ので『美容医療』になります。

ハイフによる施術は後者の美容医療なので、プラスの効果が感じられなければ施術する意味を感じられないでしょう。それを踏まえた上で、利点と欠点を判断することが重要です。

ハイフ治療の禁忌事項|ハイフを受けることができない方

  • ・ペースメーカー、金の糸や体内埋込式徐細動器など体内に金属類を埋め込んでいる方
  • ・妊娠中または妊娠している可能性のある方
  • ・授乳中の方
  • ・施術部位に金属プレート、シリコンなどを使用している方
  • ・重度の心臓疾患を有する方、妊娠中の方
  • ・感染性の皮膚疾患のある部位、大きな瘢痕組織のある部位
  • ・他の治療や施術を直前直後に予定されている方
  • ・慢性的にステロイドを使用されている方
  • ・血小板の抗凝固剤を使用されている方
  • ・免疫抑制療法の治療を受けている方

ハイフはやめたほうがいい?向かない人の特徴

ハイフが向かない人の特徴は、元々シワやたるみのない人です。シワやたるみの改善に効果があるハイフはその症状がない人には向いていません。そのため20代以下の若年層よりも30代以上の世代に適した施術といえるでしょう。

20代前半などの年齢が若い方

20代前半の若年層はシワやたるみが発生していない状態が大多数です。改善する症状がない箇所に施術をしてもリフトアップ効果等は実感できません。ベネフィット(利益)よりもリスク(副作用)が上回る可能性が高いので、20代前半の若年層はハイフの施術に向いていないでしょう。

シワやたるみの気にならない方

30代以上の世代の方でも、シワやたるみが気にならなければ20代前半の若年層同様、ハイフ向きではありません。その理由は上記と同様でベネフィット(利益)よりもリスク(副作用)が上回る可能性が高いからです。

医療機関とエステサロンのハイフ

医療機関とエステサロンのハイフの違いは照射方式

医療用ハイフの照射方式は点状方式、エステサロンハイフの照射方式は蓄熱方式です。医療用ハイフもエステサロンハイフも痛みはほとんどありません。しかし医療用ハイフのほうが出力が高いため効果が高く持続期間が長いので施術回数が3ヶ月~6ヶ月に1回で済みます。一方、出力が弱いエステサロンハイフは持続期間が短いので施術回数が1ヶ月に1~2回程必要です。

医療用ハイフの照射方式(点状方式)

出力が高いので皮膚の深部までエネルギーが届くため、引き締め効果が高くリストアップ効果が望める。

エステサロンハイフの照射方式(蓄熱方式)

出力が弱いので皮膚の浅い層までしか熱エネルギーが届かないため、優れた効果は期待できない可能性が高い。

医療機関とエステサロンで行うハイフには、効果、安全性、価格等において差があります。医療用ハイフは、医療行為が出来ない施設では導入することができません。そのためエステサロンで使用しているハイフは、非医療用の出力が弱めの機器です。まずは医療機関で使用されているハイフについてご紹介していきましょう。

医療機関のハイフ(HIFU)

医療機関で治療目的ではなく、美容分野で使用するハイフは医療用と非医療用に分けられます。効果を実感してもらうためには、やはり医療用のハイフのほうが良いでしょう。医療機関で美容分野に使用されるハイフはさまざまな種類があります。

先駆けである「ウルセラ」を真似た機器をさまざまなメーカーが製造しており、名称も特長も異なりバリエーション豊かです。

医療用ハイフ(HIFU)の種類

現在日本で多く使用されている、代表的な医療用ハイフ機器とその特徴をまとめました。

HIFU機器名称 ウルセラ
(ウルセラシステム)
(2009年)
ウルトラセル
(2012年)
ダブロ
(2013年)
UTIMS
(ユーティムス)
※A1~A3までの
バージョンあり

(2014~2018年)
製造国 米国ウルセラ社 韓国 韓国 韓国
トランスデューサー
(超音波の到達深度の
調整ユニット)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

GFR(高周波RF)

SPR(高周波をノンニードルタイプの電極を用いて照射)

FRM(49本の極細針の先端から高周波RFを流す)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)
インモーション式により機関銃のように点で超音波を出し続けることでプローブを固定せず動かし続けて照射

4.5mm(SMAS筋膜)

パワー

超強力

中~強力

強力

中~強力

痛み

強い

少ない

少ない

少ない

効果

高い

中~高

中~高

中~高

効果の持続期間

半年~1年

※超強力で1年程度

半年

数ヶ月~半年

数ヶ月~半年

ダウンタイム

違和感や赤みが数日間続くことがある

ほぼなし

ほぼなし

軽度の赤みや腫れ

価格帯(フェイスライン)

約10~30万円

約8~15万円

約5~15万円

約6~15万円

特徴
  • ・ハイフ治療のパイオニア
  • ・たるみ治療において、米国FDA※1)、欧州CE※2)、KFDA※3)承認
  • ・ウルセラ認定医制度
  • ・2009年「Eye brow lifting(眉毛のリフトアップ)」、2012年「首とあご下のリフトアップ」、2014年「治療中の組織層を視覚化するための機器」の3つの項目でFDA認可
  • ・1つの機械で、レーザー(イントラセル・SRR)・高周波RF(イントラジェン・GFR)・高密度焦点式超音波(ウルトラセル・ハイフ)の3つの治療を受けることができるコンビネーション治療
  • ・超音波を広範囲照射してエネルギーを分散させるため、ウルセラと比べて痛みが感じにくい
  • ・ダブロ認定医制度
  • ・KFDA認可
  • ・欧州CE
  • ・センターレスハイフ搭載による皮膚表面が受ける過剰な熱負担を解消。痛みや火傷のリスクが軽減。熱エネルギーの集束点が安定。
HIFU機器名称 ベロHIFU
(VELO-HIFU)
(2015年)
コントレックス コントレックス
ダブロゴールド
(2017年)
ウルトラセルQ+
(2018年)
タイタン
製造国 韓国 韓国 韓国 韓国 アメリカ
トランスデューサー
(超音波の到達深度の
調整ユニット)

インモーション式により機関銃のように点で超音波を出し続けることでプローブを固定せず動かし続けて照射

周波数/焦点距離(深度) 7MHz/1.5mm 7MHz/3.0mm 4MHz/4.5mm 7MHz/4.5mm
4.5mmを2種類の周波数によって強度を調節

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

リニアカートリッジによる4.5mm(脂肪融解)、2mm(二重顎)

1.5mm(真皮層:目周りなど浅い部分の引き締め)

3.0mm(脂肪層:コラーゲンの増生を促し、ハリ・弾力アップ)

4.5mm(SMAS層)

パワー

弱い

中~強力

中~強力

中~強力

中~強力

痛み

ほぼない

少ない

少ない

少ない

ほぼない

効果

低め(何度も行う必要あり)

中~高

中~高

中~高

中~高

効果の持続期間

3回以上の継続施術で1~3ヶ月

数ヶ月~半年

数ヶ月~半年

数ヶ月~半年

1か月~半年

ダウンタイム

なし

軽度の赤み

ほぼなし

軽度の赤みや腫れ・筋肉痛のような痛み

ほぼなし

価格帯(フェイスライン)

約2~3万円

約10~25万円

約7~20万円

約9~15万円

約2~3万円

特徴
  • ・「リーズナブルで痛みが少ないものを」という目的で開発
  • ・HIFUの入門編
  • ・ウルセラの効果維持療法的な役割
  • ・1度では効果を感じないため3週間に1度の施術を数回行う必要あり
  • ・4つのヘッドで肌表面から真皮層、皮下脂肪から筋膜までの焦点距離の変更が可能で軽度のたるみや小ジワ、皮膚のハリアップにも対応。

KFDA認可

  • ・ダブロの進化版
  • ・ダブロに比べて約2倍もの照射スピードで施術の時間短縮が可能に。
  • ・ウルトラセルの進化版
  • ・KFDA認可
  • ・脂肪層に58℃の熱エネルギーで脂肪を溶解し1~3ヶ月かけて新陳代謝によりボリュームダウンさせるリニアモードを新搭載
  • ・ボディタイトニングにも対応
  • ・他の機種よりも施術時間が短い

初代のハイフ機器「ウルセラ」(ウルセラシステム)は、リフトアップ効果についてアメリカFDA※1)に認可され、安全性と効果に信頼があります。おそらく一番高い効果を目指すことができる最高峰機器ですが、その分パワーもとても強く、パワーが強過ぎることで顔面神経を傷つけるなどの合併症を起こす可能性も否定できません。そのため、超音波画像診断機能(エコー画像)を搭載し、治療する深さを目で確認しながら医師のみが施術できる機器です。ウルセラ社独自の認定医制度による認定を受けた医師の施術を推奨するなど、安全面に配慮されています。

ウルセラ開発以降、ウルセラを真似てつくられた、主に韓国製の数々の医療用ハイフ機器が出現しました。
薬で例えるとジェネリックのような存在です。

初代ウルセラのマイナス面を補う新しい機能を搭載した機器が多く、年々進化しています。
確認できる医療用ハイフ機器だけでもこれだけあります。

  • ・ウルセラ(元祖)
  • ・スーパーHIFUプロ
  • ・W-HIFU
  • ・ウルチェ
  • ・ウルチェリフトα
  • ・ウルトラセル(2/Qプラス)
  • ・ウルトラフォーマーⅢ
  • ・ウルトラリフ
  • ・ウルトラリフト2
  • ・HIFUシャワー
  • ・HIFUソニック
  • ・エクストラスマートソニック
  • ・コントレックス
  • ・サーマソニック
  • ・シュリンク
  • ・スマスセラ
  • ・スマートソニック
  • ・ソノクイーン
  • ・ダブロ
  • ・ダブロゴールド
  • ・ハイパーSリフト
  • ・ベロHIFU
  • ・ミルフィーユリフト
  • ・リフテラ(V/A/B/)
  • ・ユーティムス(UTIMS)(A1/A2/A3)
  • ・ウルトラスキン
  • ・ライポソニック
  • ・タイタン など

それぞれ特徴がありますが、どれも日本国内で認可されているものではなく、医師が個人輸入という形で取り入れている自由診療になります。よって、1台の機器で脂肪溶解や肌の表層部への対応など、多様な用途で使用できるメリットは医師の方にあると言っていいでしょう。何台も機器を購入しなくても様々な施術が可能になるのですから。

なお施術費用がかけ離れて安い場合は中古機器を使っていたり、医師以外の施術ということもあるようです。
ハイフ治療は、手軽さとその効果の高さから人気の治療です。

また解剖学の知識を持つ医師が的確に照射すると、効果に10〜20%くらいの差が出るとも言われています。
ハイフ治療を受ける際は、ハイフの特徴であるリフトアップが最大限活かせるよう使用しているハイフ機器の特徴を把握し、クリニック選びは慎重に行いましょう。

医療用ハイフ(HIFU)の
メリット・デメリット

メリット効果の高さとアフターケア
  • ・副反応にすぐ対応できる
  • ・効果が高い
  • ・機器の安全性が高いものが多い
デメリット料金と痛みの強さ
  • ・料金が高い
  • ・痛みが強い場合がある(ただし、医療機関によっては麻酔を使えるところもあり)

エステサロンのハイフ(HIFU)

そもそもハイフは医療行為です。

そのため、施術を行えるのは医療機関のみとされています。
ところが、実際にエステサロンでもハイフと銘打った小顔ケアが行われています。
医療機関だけに製品を販売することに限界を感じたハイフを製造する機器メーカーは、出力を落としたエステ仕様のハイフ美容機器を作り、価格を抑えて数多くあるエステサロンに販売し始めたのです。

ハイフは皮膚の深層へ火傷を負わせる機械です。
エステサロンには医師がいないため、何か問題が起こった場合に処置を行うことができません。そのためエステサロンのハイフ機器は、医療従事者が扱える出力を出すことはできません。

それにも関わらず、エステサロンでハイフの施術を受けることは火傷や顔面神経の損傷、一時的な麻痺を起こしてしまうなどの危険性があります。それは施術者が解剖学に基づいた知見を持たないからです。

現に2017年には国民生活センターより「エステサロン等でのハイフ機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-※4)」という内容の報告書が公表されています。

もちろん、副反応が起こるリスクは医療機関で行った場合にもありますが、医療機関で使用されているハイフの多くは安全性が確立されています。
エステサロンで使用されている機器に安全性について不明瞭なものがあることは事実なのです。

このことから、

  • ・エステサロン等で皮下組織に熱作用を与える危害を及ぼすハイフを受けてはいけません
  • ・危害を受けてしまった場合には、すみやかに医師の診察を受けましょう
  • ・美容施術を受ける際には広告をうのみにせず、自ら情報収集し、検討しましょう
  • ・困ったときは消費生活センターなどに相談しましょう

といった内容が、消費者へのアドバイスとして報告書に挙げられています。

また、エステサロンのハイフは出力パワーの低さから、当然その効果も低く、本来のハイフに期待する効果を得るためには回数を重ねる必要があります。

非医療用ハイフ(HIFU)の種類

エステサロンでも扱える非医療用ハイフには、以下のような種類があります。

  • ・フォーカスネオ
  • ・V-MAX(ハイックス)
  • ・ウルフィット
  • ・ウルトラシーリフト
  • ・ウルトラハイフ
  • ・ジーショット
  • ・ダブロ(シーライン)
  • ・ディーフォーカ
  • ・ディアーガ
  • ・ハイキュー

ダブロなど医療用ハイフと同名の機器も存在しますが、出力は医療用ハイフと比べると低いので混同しないようにしましょう。

エステサロンのハイフ(HIFU)のメリット・デメリット

メリット
低価格・痛みが少ないこと
  • ・料金が安い
  • ・痛みが少ない(出力パワーが弱いため)
デメリット
効果の弱さと万一の場合の不安
  • ・効果が弱い
  • ・何かあった時に対応できない

ハイフと他のリフトアップ治療との違い

ここまでで医療機関とエステサロンにおいて、ハイフのそれぞれの違いをご紹介してきました。
実際にハイフの施術を受けようと思った時に大切なことは、きちんと情報収集をし、検討するということです。
医療機関とエステサロンでのハイフ治療は、リスクやコスパを比較してみると良いでしょう。

切らずにリフトアップできる治療の代表であるハイフとサーマクール。
その共通点、効果の違い、たるみに最も効果的なのはどれか、価格の違い、コストパフォーマンス、ダウンタイムや痛みの違いなどを比較してみました。
ハイフもサーマクールも、切らずに手軽にリフトアップを可能にするとても魅力的な治療です。
ただ、忘れてはならないのは、その仕組みとして「火傷によるタンパク質の収縮」と、その「火傷を治す過程での細胞の活性化」を利用しています。
効果を持続させるために継続して治療を繰り返すことは、つまり、意図的に怪我を負わせて治す、ということを何度も繰り返すことと同じです。どちらも即効性はありますが、長期的にはかえって肌への負担になっている可能性が高いことも含めて、ご自身に合ったより良いリフトアップ方法を選択していくことをお勧めします。

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