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肌荒れとは?肌トラブルを改善するためのポイント

肌荒れとは

肌荒れとは、主に顔の皮膚に何らかのトラブルが生じている状態のことをいいます。

何のトラブルも起きていない“健やかなお肌”は、表面のキメが整い、なめらかな状態を保っています。それとは反対に、何らかの原因でお肌が健やかな状態ではなくなることを、一般的に「肌荒れ」と呼んでいます。

肌荒れの主な症状と疾患

肌荒れの主な症状として、以下のような状態が挙げられます。

  • 肌の赤みやかゆみ
  • 湿疹や吹き出物ができている
  • 肌が乾燥し、かさつく
  • 肌がブツブツ、ざらざらとしたり、ゴワゴワと固い
  • 皮がボロボロと剥けている

肌荒れの症状には様々なものがあり、このうちの一つだけでなく、複数の症状が同時に現れることもあります。

また、上記のような症状が出る疾患には以下のようなものがあります。

乾皮症(かんぴしょう)
皮膚が柔軟性を失いゴワゴワした状態。ひび割れや皮が剥けることもある
皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)
洗いすぎなどが原因で皮脂が減り、水分保持力が低下した状態。皮膚がカサカサになりかゆみが出る
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
皮脂の分泌が活発な部位に現れる湿疹。赤みのある発疹ができ、黄色いかさぶたになることもある
刺激性接触皮膚炎(しげきせいせっしょくひふえん)
原因物質の毒性や物理的刺激によって皮膚に生じる炎症。肌に赤みが出たり小さな水疱などの湿疹ができる
ニキビ(ざ瘡)
皮脂が排出されず毛穴に詰まり、炎症が起きた状態
アトピー性皮膚炎
アトピー素因を持つ方が皮膚症状の悪化や改善を繰り返すこと。強いかゆみのある湿疹が認められる

肌荒れはどうして起きるの?

肌荒れが起きると、肌に様々な不快な症状が表れてしまうことがわかりました。では、肌荒れが起きてしまうのはどうしてなのでしょうか。肌荒れが起きる仕組みを解説します。

皮膚のバリア機能の低下

肌荒れが起きる原因として、皮膚のバリア機能の低下が挙げられます。

皮膚はいくつかの層になっていますが、その表面には“角質層(角層)”の「角質」と「皮脂」が存在しています。皮膚のバリア機能とは、肌の最も表面にある角質と皮脂が、皮膚を守るために機能していることをいいます。

もし皮膚をゴシゴシとこすって角質や皮脂を剥ぎ落しても、痛くはありません。しかし、角質と皮脂は皮膚を守る大切な役割を果たしています。

角質と皮脂をそぎ落としてしまった皮膚は、たちまち無防備な状態となり、紫外線や乾燥、物理的な刺激などのあらゆるダメージを受け、炎症が起きやすくなってしまいます。バリア機能の低下・崩れとは、このように何らかの原因で角質や皮脂がそぎ落とされたり、正常な状態ではなくなり、お肌が無防備にさらされた状態のことをいいます。

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ターンオーバーの乱れ

肌荒れが起きる原因として、肌のターンオーバーの乱れも考えられます。

皮膚はいくつかの層になっており、肌の内側で新しい細胞が生まれ、次々に押し出されてやがて表面まで到達します。角質層まで押し上げられた角化細胞が垢となって剥がれ落ちるまでの周期のことを「ターンオーバー」と言います。

剥がれ落ちるべき古い角質が肌の表面に留まり、溜まった状態を“ターンオーバーが乱れている”といいます。何らかの原因でターンオーバーが乱れてしまうと、肌のザラつきやかさつき、くすみや黒ずみといった肌荒れの原因となります。

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肌荒れが起きる主な原因

肌のターンオーバーが乱れたり、バリア機能が崩壊すると肌荒れが起きてしまうことがわかりました。では、どういった時に肌のターンオーバーが乱れたり、バリア機能が低下してしまうのでしょうか。肌のターンオーバーの乱れやバリア機能の低下の要因となるものはいくつかあります。

外的刺激

皮膚のバリア機能を守るためには、肌に不必要な刺激を与えないことが大切です。肌への刺激とは、具体的に以下のようなものがあります。

  • 紫外線によるダメージ
  • 洗顔時、入浴時にゴシゴシと洗っている
  • 掻く、こするといった物理的な刺激
  • 不必要に手で触ってしまうなどで汚れや雑菌が付着
  • 肌に合わない化粧品を使い続ける
  • 洗浄効果の高すぎるクレンジング剤などの使用

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生活習慣の乱れや変化

  • 過労
  • 寝不足
  • 栄養不足
  • 自律神経の乱れ
  • ホルモンバランスの変化(女性の場合は月経や妊娠、出産など)

過労や寝不足、栄養不足などで体調不良を起こしていると、当然のことながら皮膚も健康な状態を保つことはできません。体調不良に陥ると皮膚に栄養が行き届かなくなり、肌荒れが起きやすい状態となります。風邪をひいたり身体が弱っている時は特に注意して、心身を労わるようにしましょう。

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環境の変化などの物理的・精神的ストレス

  • 気温や湿度の変化など

肌荒れが起きてしまった時の対策

過度な刺激を控える

肌トラブルがあった時、リカバリーのため何かしなくてはいけない気持ちになります。しかし、そんな時こそ変にいじったり、過度に刺激しないことが重要です。

肌荒れや肌のトラブルの原因は「皮膚のバリア機能の低下」によるものです。バリア機能が低下しているからこそ、雑菌(皮膚の常在菌ではないもの)が以上に繁殖し肌トラブルとなります。

肌のトラブルが進行していくと炎症が起き、吹き出物やおでき、膿むなどの症状が出てしまいます。過度な刺激を避け、そっと保つようにしましょう。

皮膚のバリア機能を守る

なぜ皮膚のバリア機能が低下してしまうのでしょうか。それは皮膚を守るための皮脂や角質が必要以上に失われるからです。

角質を落としても何も感じませんし、皮脂を洗い流しても痛くなりません。しかし角質と皮脂はどちらも皮膚の表面を油膜のように保護しています。また、角質(または角化層)や皮脂の中には抗菌物質である「ディフェンシン(defensin)」が豊富に含まれており、それが必要以上に失われてしまうと、炎症を引き起こす要因となります。皮膚表層を保護する皮脂と角質の存在、それが「皮膚のバリア機能」です。

皮膚のバリア機能を保つには

  • 皮膚を洗いすぎない
  • 皮膚への刺激を減らす
  • 保湿をしっかりする
  • 紫外線対策を徹底する
  • 栄養バランスの良い食生活や睡眠の質の向上など、生活習慣を整える

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