治療できる部位
肌の再生医療での「首のシワ」の治療
「首のシワ」とは
顔のシワと違い、ファンデーションなどのメイクで隠しづらいのが「首のシワ」。首のシワは一度できてしまうと、深く大きく目立ってしまうため、実際の年齢よりも深くみられてしまうため、気にしている方も多いのではないでしょうか。
首の皮膚の特徴
まず、首の皮膚には以下のような特徴があります。
- 顔よりも皮膚が薄いが水分量は多く、皮脂量は少ない
- 皮膚が薄いため、乾燥や湿疹をはじめとした肌トラブルが起きやすい
- 皮下組織と密着しておらず、筋肉量が少ない部位のため皮膚が伸びやすい
- 動かす頻度が多い部位のため、シワが癖になりやすい
- 疲労などで筋肉が緊張状態になり、血流が滞りやすい
以上のことから、一度首の皮膚のハリが失われてしまうと、顔などよりもシワやたるみが目立ちやすくなってしまうといえます。
「首のシワ」の種類とそれぞれの原因
首のシワはその形状からいくつかの種類に分けられます。それぞれの特徴と主な原因をご紹介します。
首の横ジワ
年齢に関係なくできてしまう可能性がある、年輪やネックレスのような横に伸びるシワが首の横ジワです。皮膚に折り目がつくことでできてしまうのが特徴です。
首の横ジワが目立つ主な原因
- 加齢による広頚筋の衰え
- 乾燥や紫外線による肌ダメージ
- スマホやパソコンの使用で下を向き続けたり、枕の高さが合わないなどの生活習慣
首の縦ジワ
顎の下から首の付け根にかけて筋状に入る、縦に伸びた細かいシワが首の縦ジワです。主に首の皮膚のたるみや広頚筋(こうけいきん)などの筋肉のたるみによって起こります。加齢によって首まわりの筋肉が衰え、萎縮すると目立つようになってきます。
首の横ジワが目立つ主な原因
- 加齢による広頚筋の拘縮
- 肌細胞(真皮線維芽細胞)の減少や質の低下による肌のハリや弾力の低下
首のちりめんジワ
細かく小さい無数のシワが表れるちりめんジワの原因は、皮膚の比較的浅い部分である表皮の乾燥によって引き起こされます。首の皮膚は顔よりも乾燥しやすく、また紫外線や保湿ケアなども忘れてしまいがちなため注意が必要です。
首の横ジワが目立つ主な原因
- 乾燥や紫外線による皮膚のダメージ
再生医療で「首のシワ」の
改善ができる仕組み
首は顔などの皮膚よりも薄いため乾燥しやすく、筋肉量も少ない部位のため伸びにくいなどの特徴がありながら、日常生活で様々な方向に動かすことが多い部位です。そのため、年齢にかかわらずシワができやすく、目立ちやすい部位だといえます。
首のシワは主に下を向いた時など、年齢にかかわらずできるものですが、一度できたシワが定着し深く刻まれてしまうのは、主に加齢や乾燥などの様々な原因によってお肌のハリや弾力が失われてしまうからです。
肌の再生医療の治療は、肌のハリの元となる「コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン」を生み出す“真皮線維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)”を増やす治療です。あなたの体に元々ある細胞を増やして、また戻す。すると、増えた真皮線維芽細胞がコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを生み出し、お肌のハリや弾力を蘇らせ、みずみずしく若返らせてくれるのです。
他の治療法との比較
医療機関・クリニックでの治療法
医療機関・クリニックでの首のシワの治療法には様々な種類があります。
注入治療
ヒアルロン酸などの製剤を首の横ジワに注入し、埋め立てることで目立たなくする治療法です。即効性がありますが、その効果は数ヶ月~半年ほどで吸収され、薄れてしまうため、定期的な治療が必要です。
広頚筋の動きにより生じている首の縦ジワにはボトックス注入も効果的だといわれています。ボトックスは、筋肉の動きを止め表情の癖などが原因のシワを目立ちにくくする治療法です。こちらも即効性がありますが、その効果は数ヶ月~半年ほどで吸収され、薄れてしまうため、定期的な治療が必要です。
光・超音波などの照射治療
ハイフ(HIFU)やサーマクールなどの照射療法も首のシワに効果が期待できるといいます。
どちらも熱刺激による創傷治癒効果で真皮線維芽細胞を活性化させ、お肌のハリや弾力を取り戻す効果を狙った治療です。メスを使う手術と比べて手軽に治療を受けることができますが、その効果は数ヶ月~半年前後となるため、長期的に効果を持続させるには定期的に治療を重ねることが必要になります。
リフトアップ治療
お顔のたるみに特化した「フェイスリフト治療」と同じ手法で首のシワやたるみにアプローチするのが首のリフトアップ治療で、ネックリフトなどの名称で提供されています。
フェイスリフトを含めたリフトアップ治療は大きく分けて、糸などを使った「切らない治療法」と、メスを使ってたるんだ皮膚やSMAS筋膜をダイレクトに持ち上げる「切る(切開)治療法」の2種類があります。
切らない治療法(糸リフト・スレッドリフト)は、たるみ(老化現象)そのものを改善するものではありません。そのため、効果に個人差が大きかったり、効果が長続きしない場合があることや、失敗のリスクもあるなどデメリットも少なくありません。
切る治療法(切開リフト)は、「皮膚そのものの『たるみ』」「SMAS(スマス筋膜)と呼ばれる表情筋&筋膜の『たるみ』」「脂肪そのものの『たるみ』&脂肪膜の『たるみ』」などをダイレクトに持ち上げることができるため、あらゆるたるみに効果が期待できるといえます。
脂肪注入
脂肪を蓄えている脂肪細胞を大腿(太もも)などから取り、気になる個所に注入移植する方法です。自身の脂肪を使用するため、免疫反応の心配がありません。注入された脂肪の内、血液から栄養をもらい生着した脂肪細胞は生き残り、生着しなかった脂肪細胞は脂肪と共に吸収されます。
PRP療法(血小板療法)
自身の血液を採取し、遠心分離機にかけると、血球と血漿に分離します。分離した血漿の下の部分には多く血小板が存在し、その部分を「PRP(多血小板血漿)」と言います。PRP療法とはこのPRPを注射器で注入をする治療法です。
PRPを注入することで、細胞を一時的に活性化させて、肌のハリを保つコラーゲンなどの成分を作り出させることができるといわれています。
PRP療法は今ある細胞を一時的に働かせる治療法であるのに対し、肌の再生医療は細胞の数自体を増やす根本的な治療という点で違いがあります。
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