変形性膝関節症とは

様々な原因

様々な原因

原因を知る

変形性膝関節症になる原因の多くは、加齢による関節軟骨のすり減りによるものです。
長い期間に渡り膝に負担がかかった状態でいると、膝関節のクッション機能を果たしている軟骨に傷がついて痛みが生じます。

変形性膝関節症になる原因は人によって様々です。また、痛みの原因が把握できず、治療の効果が中々出なかった、というケースも多々あります。自分の膝に痛みや違和感がある場合は、膝の専門の機関を受診して、何が原因で膝が悪化しているのかを、聞いてみるのが良いでしょう。

加齢

変形性膝関節症の人は、軟骨細胞の数が減少している事が報告されています。硝子軟骨を構成するコラーゲン線維を生成する軟骨細胞は、年齢とともにその生産能力が衰えてしまいます。また、コラーゲン線維は、線維同士を結ぶ役割であるコラーゲン架橋が増加することで硬くなってしまいます(老化現象の一つ)。このように、加齢によって軟骨細胞の能力が衰えてくると、軟骨は弾力を失い、もろくなっていきます。さらに、膝関節の中にあり、軟骨に栄養を供給しているヒアルロン酸も加齢によって減少することで、軟骨が傷つきやすくなるともいわれています。膝の関節を支えている細胞の老化に加え、長年膝を使い続けることによって車のタイヤがすり減るように、軟骨がすり減ることで膝に痛みが生じます。

高齢者

変形性膝関節症は加齢性の変化なので高齢者の方に多く発症します。理由として、高齢になると軟骨や半月板がもろくなり、炎症が起こりやすくなるためです。30歳を超えたらたいていの方は軟骨のすり減りが、(MRIやレントゲンなどの)画像でも確認できますので、ほとんどの方は症状がなくてもどんどん進行しているものです。

女性

変形性膝関節症は男性よりも女性に発症が多く見られます。一つの理由としては、女性のほうが筋肉量が少なく膝の関節を支える筋肉が弱いため、変形性関節症になりやすいと言われています。他の理由としては、閉経など女性ホルモンのバランスも影響していると考えられています。また、女性は出産に伴って体重が増える方が多いので、多くの方が若い頃に比べて体重が増加しています。それで膝を痛める可能性が高いのと、女性ホルモンも運動器疾患に影響しますので、更年期に伴って膝を痛める方が多いです。また、例えば階段の使用が非常に多かったり、主婦の方で台所にずっと立っていたり、生活の中で膝を駆使する女性は変形性膝関節症を発症しやすい傾向にあります。

体重増加・肥満

膝の軟骨のすり減りを加速させるのが、肥満による体重の増加です。体重増加の結果、軟骨や半月板が傷ついたり、軟骨をすり減らしてしまうなど、肥満は膝の痛みの直接的な原因となり得ます。例えば20歳のころの体重に比べて、20キロぐらい体重が増えてしまった人も変形性膝関節症の方に多く、膝を痛めやすいので体重管理も必要です。

肥満は、膝関節に大きな負担をかけています。歩いている時は、体重の約3倍の負担が膝関節にかかっていますし、階段の上り下りでは7倍、重い荷物の持ち運びをすると10倍もの負担がかかると言われています。例えば、体重60kgの人は約180kgの負荷がウォーキングの際に膝にかかっていることになりますし、荷物の持ち運びで約600kgの負荷になります。体重が重ければ重いほど、膝にかかる負担は大きくなりますので、ダイエットで膝に負荷を減らすことは大切です。肥満で変形性膝関節症の人は、1~2キロの減量ダイエットをするだけでも症状の改善が期待できます。

体重増加・肥満

脚の形(O脚・X脚)

脚の形は非常に重要です。O脚やX脚があると、軟骨の減りが早いというのが一つの原因になりえます。O脚が進むと、体重をかけたときに膝関節の内側に大きな負担がかかります。X脚がありますと、外側の軟骨が減っていきます。そして、負担がかかっている部分の軟骨がすり減ってしまい、変形性膝関節症も進行してしまいます。また、O脚・X脚はほっておいておくと、どんどん進んでしまう傾向があるので、早めにインソールなどを用いて、矯正するのが変形性膝関節症を予防するための道となります。

O脚

日本人に多いといわれるO脚(内反膝(ないはんしつ))は、両方の膝が外側に彎曲し、膝が外側に曲がっている状態になっているため、ひざの内側に体重がかかりやすくなります。すると、膝の内側の軟骨がすり減りやすく、軟骨が傷つき痛みを生じさせることがあります。

O脚かどうかを簡単に判定する方法があります。
まず、まっすぐに立ち、両足のかかとをこぶし1つ分開き、つま先を15度ほど外側に開くように立ちます。そのときに膝が外側を向いている場合や普段履いている靴底の外側が減る方は、O脚の傾向があります。

O脚の原因にもさまざまありますが、長年の生活習慣が原因の場合は、悪い姿勢や歩き方、靴などが原因となっていることもあります。また、足をまっすぐにしてみてO脚が進んでたら、変形性膝関節症が進行している状態です。身体所見でも診断はかなり出来ますので専門家に診てもらうのが確実でしょう。

膝に負荷が大きい職種

職種によっては変形性膝関節症を発症しやすいものもあります。仕事柄重いものを持ったり、たくさん歩いていたり、膝に負担のかかる仕事をしている人は、進行が早くなる可能性があります。例えば、営業、運送業、建築業、農業など、日中沢山歩いていたりする仕事も膝に負担がかかります。長時間立ちっぱなしになる調理師や美容師、接客業も膝に負担がかかりやすい仕事です。また、保育士さんが非常に膝を痛める人が多く、しゃがむなどの動作を多くする職業の人も変形性膝関節症が進行しやすいと言えます。

基礎疾患がある

二次性の変形性膝関節症というものもあります。それは、怪我に伴って起きてくる変形性膝関節症や、リウマチなど疾患の後に出てくる変形性膝関節症です。二次性のものは単なる加齢ではなくて、基礎疾患があって発症していくケースです。

スポーツや交通事故で怪我をした経験

膝に負担がかかるスポーツは、ラグビー、サッカー、バレーボールなど、急に走りだしたり立ち止まったりして膝を激しく使う運動が膝を痛めやすくなっています。スポーツで膝を酷使して膝を怪我をして痛めてしまった元アスリートが、ある程度年齢を重ねて変形性膝関節症になるというケースも多いです。ひざを激しく使うスポーツで怪我をしたら、将来膝を痛める原因になる可能性があります。 過去に一度怪我をして、靭帯を痛めたり、半月板を痛めたりなど、怪我の既往があると進行が早まります。

また、スポーツだけでなく交通事故などで膝に外傷を負ったことがある人は変形性膝関節症を招く可能性が高いと言われています。膝に外傷を負うと、機能を回復し、痛みを取り除くため治療が必要になります。軟骨自体は神経がないので痛みは感じませんが、外傷によって関節軟骨が損傷している可能性もあります。

怪我をした人は膝に痛みを感じなくなると、前の生活に戻ろうとします。しかし、痛みを感じないからと言って関節軟骨が治っているとは限らないのです。そうすると日常生活の中で傷ついた軟骨のままで膝に負担をかけることもあるのです。更に怪我で靭帯や半月板を痛めた場合は関節軟骨の負担が集中してしまい、変形性膝関節症を招いてしまうことになってしまいます。

スポーツや交通事故で怪我をした経験

運動不足・過剰なトレーニング

運動不足によって膝をあまり使わなくなると、膝関節の柔軟性が失われ、新陳代謝が衰えて関節が硬くなってしまいます。膝の関節が硬くなると、周囲の組織に痛みが生じることもあります。ただし、普段運動していない方が、急に走ったり長時間の筋肉トレーニングをすると、その負担によって膝に炎症が起き、痛みや腫れの原因になる可能性もあるため注意が必要です。中高年の方は、既に関節の軟骨がすり減り、軽度の変形性膝関節症を起こしている可能性があるため、それに気づかずに、若い頃と同じように無理をしてしまうと、さらに悪化してしまう可能性があります。

30代、40代で発症することも

変形性膝関節症は高齢者や女性の人に発症しやすい疾患です。しかし、男女を問わず30代、40代の若い人が発症することもあります。特に若い人に起こる場合は、スポーツ経験が原因になっていることがあります。

若い頃に、スポーツで怪我をして、半月板を痛めて半月板の手術をしたとか、あとは前十字靭帯を痛めて、それの再建手術をしたなど、そういう方はある程度年齢を重ねたら変形性膝関節症になる可能性が高いです。過去に一度怪我をして、靭帯を痛めたり、半月板を痛めたりなど、外傷の後遺症として変形が強くなってしまった人もいるので、怪我の既往があると、進行がすごく早まります。

若い女性の場合、ハイヒールなどかかとの高い靴や自分の足に合わない靴を履いて、変形性膝関節症の原因になることもあります。ハイヒールを履いたり足の形に合わない靴を履いて、外反母趾になったり、軟骨がすり減りやすくなり膝の負担が増えてしまうこともあります。

また若い人ですと、遺伝性の疾患で膝の変形が進む場合もあります。例えば血友病は、若くても関節がどんどん破壊されていきます。そのような基礎疾患を持った若い人が、早いうちから膝を痛めることがあります。他には、非常に稀なケースですが神経病性関節症など、痛みを感じない病気があります。そのような方は関節を守る防御機能が低下していますので、若いうちから膝が変形したりする症状の方もいます。

遺伝

近年では変形性膝関節症が、遺伝的な因子と環境因子の相互作用で発病することが明らかとなっています。過去の疫病調査から、変形性膝関節症は遺伝的背景が影響するということがわかりました。発症しやすい遺伝子として「DVWA」という遺伝子内の特定の「SNP(一塩基多型)」が変形性膝関節症にかかわっていると言われ、特定のSNPの遺伝子がある人は発症リスクが1.6倍大きくなるという報告もあります。ただ、遺伝子の相互関係についてはまだ不明な点も多いので、遺伝を主な要因として捉えるよりも、膝に大きな負担をかけない生活を送る方が大切です。

監修:
大阪梅田セルクリニック 院長 保田 真吾 医師(京都大学医学博士/日本整形外科学会認定専門医/リウマチ財団登録医/臨床内科認定医/糖尿病療養指導医/日本医師会認定産業医)
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