変形性膝関節症に対する再生医療

PRP(多血小板血漿)療法

PRP(多血小板血漿)療法

PRPも一定の効果があるという報告がいくつもあります。今の変形性関節症によく用いられている治療法です。PRPは自己治癒力を活かした治療法で、膝に打つことによって血流が改善したり、炎症が緩和されて痛みが軽減されたり、組織の修復が起きます。PRPも再生医療の一つだと考えられています。

Contents
  1. PRP療法
  2. 血小板の働き
  3. PRP療法での変形性膝関節症に対する治療
  4. 靭帯・腱にもPRPは良い適用
  5. メリット
  6. デメリット

PRP療法

血液1mm3当りに10~40万個含まれている血小板は、血管が損傷すると、その場所に集まって止血をします。その際、組織修復のプロセスを開始する働きを持つ多量の成長因子を放出します。血小板が放出する成長因子には、細胞の増殖や血管の形成などに関するものが数種類あります。これらが損傷部位に直接働きかけ、細胞の増殖を促進し、修復機能を高めます。そのため、血小板が少ないと血が止まりにくく傷の治りも遅くなります。また、打撲や捻挫の場合は、怪我をした部分が腫れることがありますが、この腫れは皮膚の下で出血したことによるものです。打撲や捻挫でも、皮膚を切った時と同じように、血小板から傷んだ組織の修復を促進する成長因子が放出され、傷んだ組織を元通りに直そうとします。

怪我をすると、時間の経過とともに傷口が塞がり、カサブタが出来、やがて治る。という傷が治るという普段あたり前のように怪我が治っていくこの一連の過程(創傷治癒)には、血液の中に含まれる「血小板」が重要な役割を果たしています。

血小板の働き

血小板の作用により怪我を治す人間に本来備わっている力が自然治癒力です。
この“自分で自分を治す力(自己治癒力)“をサポートする治療法として、ヨーロッパやアメリカで頻繁に行われている治療法が「PRP療法」です。
PRPとは、Platelet-Rich Plasmaを略した名称です。日本語では“多血小板血漿”と呼ばれており、血小板を濃縮したものを指します。

  • 血液を採取

    血液を採取

  • 多血小板から血漿(PRP)を抽出

    多血小板から血漿(PRP)を抽出

  • 血漿(PRP)を患部に注入

    血漿(PRP)を患部に注入

PRP(多血小板血漿)療法は、自分の血液中に含まれる血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用し、本来備わっている「治る力」を高め、治癒を目指す再生医療です。
PRP療法では、特殊な技術を用いて自分の血液約20㏄から血液中の血小板が多く含まれる部分のみを抽出し、自己PRPを作成します。成長因子が豊富に含まれいる自己PRPを、身体の傷んだ部分に注射することにより、その部分の組織の修復が促進され、“早期治癒“や“疼痛の軽減”効果をもたらします。

PRP療法での変形性膝関節症に対する治療

変形性膝関節症においても、PRP療法による治療は適応します。
また、幹細胞と併用して治療することも可能です。

変形性関節症では、症状の進行に伴い、軟骨のすり減り、半月板の損傷、炎症が起きて膝に水がたまったりします。PRPは、こうした組織の修復を促したり、関節の炎症を抑制したりする効果が期待できます。これまでは、変形性関節症の方に対する薬物療法としては、痛み止めの内服やヒアルロン酸の注射などでしたが、こうした既存の治療でもあまり効果が感じられなかった場合、PRP療法での治療により痛みが取れことがあることが分かっています。

PRP治療は、投与したら細胞が増殖したり、組織が新しく作られてきます。軟骨に変わるような組織ができてきて、それで滑らかに動くような効果のイメージです。

PRP治療も一定の効果があるという報告がいくつもあり、今の変形性関節症によく用いられている治療法です。PRPは自己治癒力を活かした治療法で、膝に打つことによって血流が改善したり、炎症が緩和されて痛みが軽減されたり、組織の修復が起きます。PRPも再生医療の一つだと考えられています。

靭帯・腱にもPRPは良い適用

靭帯と腱には、PRPは良い適応です。2000年以降、サッカー選手、メジャーリーガーやプロゴルファーの筋肉・靭帯などの組織修復を主とした治療にPRP療法が使われるようになりました。日本でも、数年遅れて整形外科分野において、スポーツ障害による肘やひざの痛み、腱や筋肉の損傷などで注目を浴びています。

メリット

  • ・自己組織由来のためアレルギーなどの副作用が起こりにくい
  • ・日帰りでの処置が可能
  • ・治療後から普段の生活が可能
  • ・治療手技が簡単で、治療痕が残りにくい
  • ・何度でも受けることができる
  • ・どの進行のタイミングでも受けることができる

デメリット

  • ・効果に個人差がある
    (血小板の活性が高い/低いなどの因子が効果に影響を及ぼす可能性がある)
  • ・膝の変形が重症な場合(関節の隙間が無くなっている)や肥満では効果が低下する
  • ・公的医療保険の適用外
監修:
大阪梅田セルクリニック 院長 保田 真吾 医師(京都大学医学博士/日本整形外科学会認定専門医/リウマチ財団登録医/臨床内科認定医/糖尿病療養指導医/日本医師会認定産業医)

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