一般的な治療法

セルフケアについて

保田医師

この先生が監修しました

保田 真吾 先生

膝の痛み専門 大阪梅田セルクリニック 院長。京都大学医学博士。

変形性膝関節症の症例を数多く経験。
「和顔愛語 先意承問」の精神で、丁寧な診察を心がけている。

膝の痛み専門 大阪梅田セルクリニック

Contents
  1. セルフケアだけで治すのは難しい
  2. 安静にしすぎも良くない
  3. 間違ったセルフケアで悪化する場合も
  4. サプリは学会ではあまり効果がない
  5. 膝の専門家のセルフケアの意見

セルフケアだけで治すのは難しい

変形性膝関節症の痛みという症状を改善するという意味では、リハビリをしたり、生活の質を改善することによって、痛みの軽減は自分の力である程度は実現可能です。ただ、変形性膝関節症の一番の原因は軟骨がすり減ることですので、それは自分の力でリハビリをしてもなかなか良くなりません。ですので、セルフケアで変形性膝関節症が治るかと言われればまた違います。膝の治療が出来る専門家と指導の元でセルフケアを行うほうが、痛みの改善が大きく見込めます。

安静にしすぎも良くない

膝の痛みが特に強い時は、膝に負担が少ない生活をすることが大切ですが、安静にしすぎるとやがて足腰の筋力が低下してしまい、立つこともままならない足腰になってしまうこともあります。ですので、穏やかな運動を無理のない範囲で膝を動かすことも大切です。関節は使わずにいると硬くなっていきます。安静にしずぎて歩かずにいれば、日に日に筋肉量や筋力も落ちていきますし、お年寄りの方は筋力が落ちるスピードが早いので要注意です。日常生活の中でも膝の負担が少なくなるように意識した生活を心がけるのが良いでしょう。

間違ったセルフケアで悪化する場合も

膝を痛めている人の中には、専門家に診てもらうことがなく、「自分で膝を治そう」とセルフケアをしようとする人も多いです。ですが、自分で正しいセルフケアをしているつもりでも、実は間違った方法をされる方が非常に多いのも事実です。

例えば以前、毎日1万歩歩いた方が良いとメディアで言われるような時がありました。しかし、それは健康な脚の人の場合です。変形性膝関節症の痛みがある方は1万歩も歩いていると、痛みはどんどん悪化していきます。変形性膝関節症を患っている方で、たくさん歩いたほうがいいと思っている方は非常に多いです。また、膝の筋肉を鍛えることを目的に、スクワットをされる方もいます。筋肉を鍛えることは確かに重要です。しかしスクワットも一生懸命やりすぎると、膝がどんどん痛くなってきます。

ですので、リハビリの方法一つに関しても、どのような方法でどれくらいの頻度で行うべきかなど、専門家の指導の元に行うことが安全かつ完治への近道です。

サプリは学会ではあまり効果がない

膝の痛みに効くとされるグルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンなどのサプリメントのテレビCMをよく見かけます。「痛みの改善」をキャッチフレーズにしたサプリはたくさん発売されています。

膝痛や関節痛への効果をうたったこれらのサプリメントは、本当に膝の痛みに効果があるのでしょうか。サプリと痛みの軽減の効果には、個人差があります。

ただ残念ながら現状では、学会ではあまり効果がないそうです。ですので、無理してサプリを飲む必要はありません。ただ、サプリを飲んで少しでも楽になるということでしたら、飲んでも問題はないですが、医学的には効果の面からは、決してオススメするものではありませんので、それを踏まえてサプリを飲むのがベストでしょう。

サプリメントについて

膝の専門家のセルフケアの意見

参考

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