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シワができる原因とは?シワの種類や改善・予防法
そもそもシワってどういう状態?
シワとは皮膚の表面にできる線状の筋目のことですが、シワができてしまったお肌はどんな状態になっているのでしょうか。
シワができる原因にはいくつか種類がありますが、一度ついたシワが戻らなくなるのは、お肌の奥、真皮層の「コラーゲン」や「エラスチン」が減少したり、変性してしまったからです。「コラーゲン」や「エラスチン」はお肌の奥でハリや弾力を守っています。弾力性を失った皮膚はシワやたるみを元に戻すことができず、徐々に深いシワとなってしまいます。
シワは何故出来る?シワの原因と予防方法について医師が解説
半身不随、脳梗塞により手足が動かなくなってしまった人を見たことがあるでしょうか。
そういった方の手相を見てみると、手相がなくなっていてのっぺりとした状態になっています。その理由は手を動かさないのでシワがつかず、手相が消えてしまうからです。この現象はまさしく表情の変化でできる、目尻のシワや眉間、おでこなどのシワ、通称「表情ジワ」にも同じことが言えます。
手相と同じように、顔のシワは表情筋を動かしすぎることによる浅い溝が発生している状態の事を言います。
シワができる原因
シワとは「表皮組織の老化」が原因で起こる現象です。
表皮組織には「表皮細胞」と「色素細胞」があり、約95%が表皮細胞で残り約5%が色素細胞です。表皮細胞の大半を占める表皮細胞が劣化すると細胞と細胞の間に隙間が空いてしまい、それが目に見えるようになったものが「シワ」の正体です。
では、どんなことが影響して表皮組織が老化してしまうのでしょうか。
肌細胞の質の低下
人間の体は細胞でできており、肌も同じように細胞でできています。
肌細胞である真皮線維芽細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など全てを作り出す工場です。そのコラーゲンを作り出す肌細胞が加齢で減ってしまうと、密度が高く厚みのあった肌細胞の密度が減り、薄くなってしまいます。それが原因でシワやたるみを生み、細胞は減ってしまった上に質も低下しかねません。
細胞の質の低下とは「肌細胞がコラーゲンなどのたんぱく質やヒアルロン酸などを作り出せる能力の低下」のことで、シワの原因のひとつになります。
加齢による影響
老人の皮膚はシワが深く入り、明らかに弾力性がありません。見た目が老けている人は、血管でも同じような老化現象が起こっています。「肌は若いが、体の中や血管の老化が進んでいる」とか、逆に「肌は老化が進んでいるが、内臓や血管は若々しい」というケースはほとんどありません。
愛媛大学医学部附属病院の研究では、患者さん273人の顔のシワやたるみ、目元の角度など見た目の年齢を検査しました。そしてその方たちの血管の壁の厚さからわかる血管年齢を割り出し、見た目の年齢と比較したのです。その結果は、見た目の年齢が実年齢よりも若い人は、血管年齢も実年齢よりも若く、見た目の年齢が実年齢より老けている人は、血管年齢も同様に老いているというものでした。
つまり、人間の体の細胞の老化は、肌を見れば、ある程度、把握できるわけです。見た目を若々しくしたいのなら、血管の細胞など体の中から健康にならなければ効果が上がらないということも言えます。
皮膚の乾燥
シワは表皮の問題ですが乾燥などにより表皮が薄くなると、その影響で真皮の一番上(乳頭)もダメージを受け、皮膚が凹んでシワになります。
そのため表皮ケアが不十分だと真皮へのダメージに繋がり、結果的にシワの原因になってしまう事があります。
紫外線ダメージ
太陽から届く紫外線には「UVC」「UVB」「UVA」という3種類があります。
波長が短い方からUVC、UVB、UVAの順になるのですが、波長が一番短いUVCはオゾン層などで吸収されて、地球には届きません。次に波長が短いUVBは皮膚下0.1mmまで2~8%くらい透過して、表皮細胞を破壊しシワの原因のにとつになります。
また一番波長が長いUVAは皮膚下0.1mmで50~60%、0.5mmで約7%、1.0mmで約0.5%と、厚さ約0.3mmの表皮を超えて真皮まで届き、表皮だけでなく、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、真皮線維芽細胞を損傷してしまうのです。
UVAは表皮細胞の底にある色素細胞にもダメージを与えます。色素細胞は、表皮と真皮の間にありますが、真皮は上のほうが波打つような形状になって表皮とつながっています。波打っている形状になっていることで、アコーディオンの蛇腹のように引っ張っても元に戻るような働きをしています。ですから、肌は指で押しても戻るような弾力性、ハリを持っているのですが、この働きは色素細胞が真皮の波打つ形状のところに鎖状に連なっていて、敷き詰められているように存在するからこそ保たれているのです。
しかし、強いUVAを長時間、厚さが約0.3mmしかない表皮の底の色素細胞が浴びると、損傷して蛇腹の弾力性が失われて、肌の弾力性やハリもなくなってしまうのです。このことが、シワの原因のひとつになります。
表情のくせ
表情のくせがあったとしても若年者は表情をもとに戻せば自然にシワが消える事が多いでしょう。しかし加齢とともに表情によってついたシワが残ったままになってしまう事が増えます。その原因は「皮膚のハリ」「弾力」「潤い」を担う真皮層のコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が加齢や紫外線の影響によって減少し皮膚を支えきれなくなってしまうことです。
女性ホルモンの減少
加齢により肌の状態が変化する原因のひとつが「女性ホルモンの減少」です。
女性ホルモンのうち「卵巣から分泌されるエストロゲン」は、肌の弾力性を維持する「コラーゲン・エラスチン」などの生成に関わっているため、エストロゲンが減少すると肌のツヤやうるおいが減少し、シワになりやすい肌質になります。
部位別のシワの原因
シワができる原因をお伝えしましたが、顔の部位によってその原因から受ける影響が異なります。そのため部位別にできやすいシワの原因を把握しておくと対策が立てやすいでしょう。
目のまわりのシワ
目元や口元は皮膚が薄く小ジワができやすい部分です。小ジワは角質層の水分が不足することが原因なので、角質のバリア機能が崩れ、肌が柔軟性を失うことでできてしまいます。しかし正しいケアで肌の水分保持機能を取り戻せば、小ジワはなくなります。目元や口元にできる浅く細かいシワは角質の水分保持力を回復することが肝心です。真皮へのダメージを食い止めるためにも表皮ケアが肝心です。
おでこのシワ
おでこの表情筋は縦に向かって走っていますので、「目を見開く」「眉毛を上げる」のような動作でおでこの筋肉を動かすと、皮膚にシワがより、横シワができます。こういった動作を日常的にし続けていると、横方向に深いシワが刻まれてしまう事があります。
眉間のシワ
眉間は目に近く、想像以上によく動いているので表情ジワができやすい部位です。
「目を細めて文字を見る」「眉間に力を入れる表情をする」といった無意識の表情のくせが原因で縦ジワが深く刻まれてしまう事があります。
首のシワ
首のシワは大きく分けて2つの種類があり、横ジワと縦ジワに分けられます。原因はそれぞれにいくつか考えられます。
- 横ジワの原因
-
- あごを引く動作
- 枕の高さが合っていない
- 首を上下左右に動かす
- 姿勢が猫背
- 首にシワが寄りやすい姿勢
- 縦ジワの原因
-
- 乾燥
- 加齢
- 乾燥
- コラーゲンの減少
- フェイスラインの筋肉の衰え
目尻のシワ
「目は口ほどにものを言う」ということわざがある様に、目は表情豊かな部位です。また、目のまわりの筋肉は疲労が蓄積しやすい部位です。
蓄積された疲労により血流が悪くなると皮膚の新陳代謝が遅れ、目尻にシワができやすくなります。スマートフォンやパソコンの画面を長時間見る事は、目尻のシワだけでなく眼精疲労の原因にもなります。笑顔の際に現れる目尻のシワは「カラスの足跡」と呼ばれることもあります。
原因別のシワの特徴
乾燥によるシワ
乾燥肌とは肌の水分や皮脂分泌量が低下し、肌表面に潤いや柔軟性がなく、触れるとカサカサしていたり、皮膚が粉っぽくなるため、シワができているように見える肌質です。そして乾燥肌は、洗顔後すぐに保湿しないとつっぱりがちになりシワを定着させてしまいます。
紫外線によるシワ
真皮の中でスポンジのような役割を果たしているコラーゲンやエラスチン、水分を蓄えているヒアルロン酸も、UVAで損傷を受けます。すると、表面の圧力に耐えられなくなり、肌にシワやたるみができてしまいます。コラーゲンなどの損傷を補修する真皮線維芽細胞もUVAでダメージを受けているため補修能力が落ちて、さらにシワやたるみができてしまうのです。このことを「光老化」と言います。>
表情のくせによるシワ
肌にハリがある場合は、表情のくせによってシワになってもすぐに元に戻ります。しかし「加齢」「紫外線」等の影響で肌のハリが低下している場合は、シワが消えない場合があります。また紫外線は「肌の深部にある『コラーゲン』や『エラスチン』を破壊、変性させ、肌のハリを低下させる」ので肌がたるみ「シワが入る」「表情のくせによるシワが戻らなくなる」といった現象が起こります。
シワができやすい部位
おでこ
おでこのシワは様々な要因が原因でシワができます。おでこを「あげたり、さげたりする」表情のくせがあるとおでこにシワが入る可能性が高いです。「眉をよせたり、あげたりする」という動作もおでこにシワが入る原因になり得ます。
眉間
眉間のシワは「表情ジワ」のひとつです。表情ジワは「笑う」「怒る」「泣く」等の「顔の表情が変化した際に、皮膚が折り畳まれる部位にできるシワ」の事です。30歳以下までは肌の弾力や柔軟性が十分にあるため、皮膚が折り畳まれても元に戻ります。しかし加齢により肌のハリが失われると、折り畳まれた皮膚が元に戻らず定着し、眉間のシワになってしまうのです。眉間のシワに関係している筋肉は「皺眉筋(しゅうびきん)」という筋肉です。皺眉筋は眉をひそめるときに使われる筋肉で、眉頭の皮膚を顔の中央へよせる事で、眉間にシワを作ります。また「鼻根筋(びこんきん)」は鼻の根元にある筋肉で、眉間の皮膚を下へ引っ張ることで、眉間にシワを作ります。
目の周り
目元は皮膚が薄く小ジワができやすい部分ですが、過剰なケアをするのは実は逆効果です。小ジワは角質層の水分が不足することが原因なので角質のバリア機能が壊れ、肌が柔軟性を失うことでできてしまいます。しかし正しいケアで肌の水分保持機能を取り戻せば、小ジワはなくなります。真皮へのダメージを食い止めるためにも表皮ケアが肝心です。
目尻
目尻のシワは、複数の原因が重なることで深く刻まれます。予防の意識を持つためにも、目尻のシワの原因について詳しくみていきましょう。
目を酷使しすぎている
スマホやパソコンの使用で目を酷使しすぎると目のまわりの血行が悪くなります。血行が悪くなると肌の栄養が行き届かずコンディションが悪くなり、シワができやすい状態になります。肌の乾燥
「過剰な洗顔」や「ゴシゴシこする摩擦」等によって肌のうるおいが失われると、細かいシワが多数できてしまいます。この多数の細かいシワはやがて深い改善しづらいシワに発展する原因になります。紫外線
紫外線は「肌のハリを保つ『コラーゲン』や『エラスチン』」を破壊しシワを定着させます。また紫外線は肌に熱のダメージを与え、肌を乾燥させシワができやすい状態にしてしまいます。加齢
加齢により「『肌の水分』や『コラーゲン』『エラスチン』が減少すること」でシワができやすくなります。
口の周り
口の周りには様々な気になるシワができてしまいがちです。それぞれの原因を見ていきましょう。
口元
- 皮膚が薄い
- 顔面骨の萎縮
- 脂肪細胞の増加または巨大化
- 靱帯のゆるみ
- 上方向の表情筋の衰え
- 広頚筋のゆるみ
マリオネットライン
- 皮膚のたるみ
- 加齢とともに顔の土台である骨が縮む
- 口元の脂肪細胞が増える
- 脂肪をおさえる靱帯が緩む
- 広頚筋がゆるむ
- 表情筋の弾力低下(ゆるみ)
- 歯の噛み合わせ
- 姿勢の悪さ
首
首元は、汗や皮脂が出にくい部位です。他の部位と比べると「乾燥しやすくデリケートな部位」です。首元の皮膚は、マフラーやタートルネック等衣類による摩擦でダメージを受けやすい部位なので乾燥しがちになり、シワになりやすいです。
手
手のシワが増加する原因は「肌のハリと弾力の低下」です。皮膚の厚みがあり弾力がある若年者の手の皮膚は、折り曲がってからすぐに元に戻ります。しかし加齢により肌に皮膚の厚みや弾力がなくなってくると、シワが元に戻りづらく定着していきます。
今あるシワを改善するには
今あるシワを改善するには、セルフケアで日々のお手入れを怠らず、場合によっては医療機関やクリニックで治療することが効果的です。
セルフケアでできること
セルフケアでできることの代表として「化粧品でのケア」「マッサージ」があります。それぞれシワの改善に効果的なのか検証していきましょう。
化粧品でシワは改善できる?
結論から先にいってしまうと、化粧品にシワやたるみなどを消す効果は期待できません。こうしたエイジングトラブルは真皮の問題ですが、真皮にまで化粧品の作用が及ぶことはないからです。薬事法で「化粧品の作用が及ぶ範囲は表皮の一番外側にある角質層まで」と決まっています。スキンケア化粧品に大きな期待を持つのはやめましょう。
マッサージはシワに効果がある?
化粧品と同様、結論から先にいってしまうと、マッサージにシワを消す効果は期待できません。それどころかやり方を間違えると、逆効果になってしまいますので、気を付けましょう。
医療機関・クリニックでの治療
シワは医療機関やクリニックで治療可能です。治療の種類は多種多様でそれぞれ特徴があります。シワの効果的な改善を実現するにはご自身に合った治療方法を選択することが大切です。
フェイスリフト治療
注入治療
プラセンタ注射
- プラセンタ療法での効果が認められている抗炎症作用、抗酸化作用、肝細胞再生作用等が総合的に全身に作用する事でシワにアプローチする治療法
ボトックス注射
- 神経毒によりアセチルコリンの分泌を阻害する事でシワを改善する治療法
- 表情筋の収縮運動によって引き起こされるシワに有効
肌の再生医療
肌の再生医療とは、加齢などにより減ってしまった肌細胞(真皮線維芽細胞)を増やして補充し、肌の老化現象を改善する治療です。
自分の細胞と血液だけを使った治療法なので、極めてリスクが低く安全性の高い治療法です。
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シワを増やさないための予防法
保湿ケアの徹底
家で過ごす週末にぜひチャレンジしてみてほしい保湿ケアが「水洗顔+ワセリンのケア」で元気な角質層をキープする方法です。
- 水(あるいはぬるま湯)洗顔
- ワセリンで保湿
この2ステップによるシンプルスキンケアです。保湿ケアを徹底し元気な角質層をキープしましょう。
紫外線対策
日常的に紫外線対策を欠かさないというのはもちろん守りたいことですが、万が一、紫外線をたくさん浴びてしまったら、どうしたらいいのでしょうか。
「日光皮膚炎」と呼ばれるひどい日焼けの場合、非ステロイド性消炎鎮痛薬や副腎皮質ステロイド薬を皮膚科医に処方してもらうべきですが、通常レベルの日焼けの場合、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質を摂ることが有効です。
βカロテンは、体内でビタミンAに変わる抗酸化物質であり、細胞膜やDNAを活性酸素による酸化から守ってくれます。緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンCは紫外線対策をうたう化粧品にも使われていますが、シミなどの原因になるメラニン色素の生成を抑える働きがあります。また、肌のコラーゲンやエラスチンの生成を促進するのです。さらに、抗酸化力も持ち、酸化したビタミンEなどを還元する能力もあります。ピーマンなどの野菜や、レモン、イチゴなどの果物に多く含まれます。
ビタミンEも抗酸化力を持ちますが、ビタミンCが水溶性であるのに対し、ビタミンEは脂溶性(油溶性)で、不飽和脂肪酸を含んでいる細胞膜や核膜に溶け込んで、細胞を酸化から守ってくれます。アーモンドなどのナッツ類や、ひまわり油など植物性の油に多く含まれています。魚卵にも多く含まれていますが、塩分が高いので摂り過ぎには注意が必要です。
生活習慣などの改善
若い頃は真皮には肌細胞がたくさんありますが、加齢にともないその数は減少し機能も低下。50歳を超えると、20歳の頃の約半分にまで減少するといわれています。こうなると、真皮では3大成分が十分に作られなくなり、表皮や皮下組織を支える力が衰えて、シワ、たるみ、肌質の変化などにつながります。紫外線や乾燥を防ぎ、また、食事や運動などで血行をよくして、肌細胞にダメージを与えないことが肝心です。
肌の酸化を食い止める生活習慣を実践
老化や生活習慣病の元凶とされる活性酸素。体内に取り入れた酸素の一部が変化し、体をサビつかせて(=酸化)悪さをする物質になったものです。肌も酸化されれば老化が加速し、シワやたるみの原因に。活性酸素が体内で増えてしまう原因はさまざま。食事や生活習慣の改善で、活性酸素を除去する力(抗酸化力)を強め、活性酸素に負けない肌づくりを心掛けましょう。
活性酸素が体内で増える原因
活性酸素が増える原因は、紫外線、過度なストレス、喫煙、激しい運動、大気汚染、排気ガスなどの環境汚染物質の吸引や、加工食品の添加物などさまざまです。
食事
「腸内環境の改善」は美肌への近道です。「食物繊維を多く含む食品」「発酵食品」を摂って腸内環境を改善すると、肌の老化の予防になりシワの予防に繋がります。
- 食物繊維を多く含む食品
- 林檎、こんにゃく、牛蒡、玄米、海藻類
- 腸に良い発酵食品
- 味噌、納豆、キムチ、ヨーグルト、酢、甘酒
またシワの改善に役立つだけでなく肌全体に良い成分に注目し、食生活を工夫すれば美肌を維持しシワ改善の手助けになるでしょう。ご参考までに、美肌維持に欠かせない栄養素を持った食品をご紹介します。
- 牛すじ
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- 肌の「うるおい」「弾力」に大切なコラーゲンを含有している
- 圧力鍋で柔らかく煮込んでスープにする調理法がおすすめ
- コラーゲンは熱を加えることで水に溶け出す性質が有る
- 鉄分豊富な食品
(レバー・ひじきなど) -
- 貧血予防
- 皮膚でコラーゲンを生成する際に鉄分が必要
- ビタミンCを含む食品
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- 皮膚でコラーゲン生成する際にビタミンCが必要
- ビタミンCは摂り貯めができない成分
- 活性酸素(体内で老化の原因)の反応を抑える作用がある
- 鶏皮・手羽先
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- コラーゲンが豊富
- コラーゲンを逃さないよう調理法は煮込みやスープがおすすめ
- 脂質が多く含有されているので過剰摂取は禁物
- 鮭・マグロ
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- コラーゲンやエラスチンの生成に必要な成分(オメガ3脂肪酸)を含有している
- 大豆製品
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- イソフラボンはコラーゲンの生成を促す働きを持っている
- 良質な植物性たんぱく質が豊富に含有されている
良質な睡眠
「シワ予防」「美肌作り」のためには「良質な睡眠」が必要です。美肌が作られるのは就寝中であり「肌のハリと弾力を維持するコラーゲン」も就寝中に生成されます。入眠後3時間は「成長ホルモンが最も多く分泌される『肌のゴールデンタイム』」です。
睡眠の質を上げる条件
- 十分な睡眠時間を確保すること
- 寝る時間と起きる時間を一定にすること
- 寝る直前までテレビやスマホを見ないこと
美肌と良質な睡眠は密接な関係です。安眠に必要なホルモンであるセロトニンが良好に生成されるようにトリプトファンというアミノ酸を多く含むホットミルク、バナナを使ったデザートやドリンクを夕飯後に取り入れる等でより上質な睡眠を取ることができ、結果的にシワの改善に繋がります。
また、「睡眠不足になると体内で活性酸素が過剰に発生し体の酸化が進む」という原因で肌が衰えシワができやすくなります。そのため睡眠時間を確保することは非常に重要です。
表情・姿勢のくせの改善
表情ジワは、加齢とともに表面化し深くなる傾向があります。
しかし若年層も眉間にシワを寄せながら、テレビやスマホを見る等の習慣があるとシワができてしまう可能性があります。眉間のシワや目尻の笑いジワなどは、真皮で起こるシワの仲間です。「眉をひそめる」という動作を繰り返すことで、皮膚に折り癖がついてしまい、シワとして定着していきます。
また視力の合わないメガネやコンタクトをしていると、眉間が寄ってしまいシワになる原因になります。
人間の頭の重さは約4kg~6kgです。下を向いた時の角度が15°の場合は15kg、45°の場合は22kgの負荷がかかります。下を向けば向くほど強い負荷が掛かるので首にシワが刻まれやすくなり、同時にフェイスラインが下方向にに引っ張られるためたるみやすくなります。
皮膚がたるむとシワができやすくなります。シワを作らないようにするためには「猫背にならないようにする」「巻き肩にならないように気をつける」「スマホやパソコンを使う時は同じ姿勢を取り続けないようにする」等を意識しシワ予防にストレッチをするとよいでしょう。
禁煙によるタバコ顔の予防
喫煙は活性酸素を発生させて肌老化を加速させてしまいます。シワだらけになりたくなければ、禁煙することをおすすめします。
タバコ顔の特徴
- ・シワやしみが目立つ
- ・唇や口元のシワが目立つ
- ・目元のシワ
- ・上瞼や下瞼のたるみ、クマが目立つ
- ・肌の弾力がなくなる
- ・頬がこけ、やつれて見える
- ・肌トラブルが多い
- ・ほうれい線が深くなる
- ・肌が黄ばみ、唇は黒っぽくなる
- ・あごがたるむ
- ・白髪が増える
このように喫煙は老化現象が早まり、実年齢よりずっと見た目が老けてしまうタバコ顔になってしまう原因になります。
肌の糖化を防止
肌糖化とは、摂取したブドウ糖・還元糖がたんぱく質と結合する事で、肌細胞にダメージを与えてしまう現象です。肌糖化は肌の焦げつきといわれ、シワの原因になります。肌糖化は本稿内で記載した対応策で防止しましょう。
関連記事
「肌の再生医療」とは…?
肌の再生医療は、ご自身の皮膚から細胞を抽出し培養して増えた細胞を、肌の老化の気になる部分に移植することで「若返り効果」「抗老化」が期待できる治療です。
参考
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